【柴犬】どのページも柴犬『季節を感じる柴ししゅう』本。ただ愛でるもよし！

動物刺しゅう作家として大人気のChicchiさんが、こよなく愛する柴犬。柴犬愛が溢れる、柴犬好きのための柴犬だらけの刺しゅう図案集が本日8月19日（土）に発売した。

犬と暮らしていると自然と季節を感じることができる。くんくん嗅いでいる足元から春の芽吹きに気づき、夏には一緒に水遊び、秋はおいしいものをお裾分けして、冬はあたたかくしてうとうと。本書にはそんな日々の思い出もぎゅっと詰め込んでいる。ただ愛でるもよし、いろいろな図案にトライするもよし！ 柴犬と季節の刺しゅうを楽しめる図案集だ。

日本犬専門誌『Shi-Ba』で連載した作品に加え、新作も多数掲載している本書。その魅力はステッチや糸の色の使い分けにある。

茶色1色で作られがちな体も、Chicchiさんは4色前後使用。「うちの子は背中に羽みたいな模様がある」「少し濃い部分がチャームポイント」など、個体によってさまざまな特徴があるため、作品の中から“うちの子”に似ている柴犬を見つけられる楽しみ方もある。

また、柴犬の毛並みを表現するためにステッチにも工夫がされている。背中に比べれば毛の密度の高い胸元をチェーンステッチにしてボリュームを持たせたり、くるんとしたふわふわのシッポをスミルナステッチにしたり……。ポーズや仕草によっても使い分けられたステッチを眺めるだけでも楽しい1冊となっている。

さらに、柴犬といえば茶色い柴犬（赤柴）が一般的だが、本書にはさまざまなタイプの柴犬が登場する。黒い毛の黒柴、白い毛の白柴、子犬にシニア犬。どの子も愛おしい……そう思えるほど個性あふれる柴犬が揃っている。

そして、作品を作るには、ひとつひとつのステッチを覚える必要があるが、ただ練習するだけでは地味でなんともつまらない……。『柴ししゅう』ではひとつのステッチを覚えれば作れる柴犬図案がたくさんあるので、初心者でも柴犬を愛でながら始めることができる本だ。