• ジブリ美術館ライブラリー提供作品・ミッシェル・オスロ監督『古の王子と3つの花』を楽しむ
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2023.10.13

ジブリ美術館ライブラリー提供作品・ミッシェル・オスロ監督『古の王子と3つの花』を楽しむ

(C)2022 Nord-Ouest Films-StudioO - Les Productions du Ch'timi - Musée du Louvre - Artémis Productions

『キリクと魔女』(98年)、『ディリリとパリの時間旅行』(18年)などで知られ、現代フランスを代表するアニメーション界の巨匠として日本でも人気の高いミッシェル・オスロ監督の最新作で、日本でも今夏劇場公開し話題を集めた『古の王子と3つの花』が、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーより2023年12月6日(水)からBlu-ray&DVDがリリース、レンタルが開始されることが発表された。

2022年のアヌシー国際アニメーション映画祭にてプレミア上映が行われ、オスロ監督が名誉賞を受賞し、国際的にも大きな話題となった今作は、3つの異なる都市と時代、古代エジプト、中世フランス、18世紀トルコを舞台に、自分を信じることで運命を変え幸福を手にする3人の王子を描いた、エキゾチックな物語。

第1話はルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された古代エジプト、クシュ王国の若き王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオとなる物語『ファラオ』。
第2話は、オーベルニュを舞台にした民話から想を得て中世フランスの王子を描いた『美しき野生児』。
第3話は千夜一夜物語をテーマに、オスロ監督自身が創作した18世紀のイスタンブールが舞台の豪華絢爛な美味しい物語『バラの王女と揚げ菓子の王子』となっている。

作品名にもある “3つの花” とは、古代エジプトを象徴し、永遠の命を示すと言われる “蓮” のこと。フランス、オーベルニュ地方に自生し、昔から薬として用いられてきた “ゲンチアナ” 。世界を代表する産地のひとつで美しさと甘い香りで人々を魅了するトルコの “バラ” を指し、この3つの花が3人の王女と共に王子たちの未来を予見するかのように、劇中で効果的に使われている。

本作の第2話『美しき野生児』の王子役の少年時代の日本語吹替えを、歌舞伎俳優の市川新之助が声優初挑戦しており、今夏の劇場公開時にも大きな話題を読んでいた。
オスロ監督も「ほとんどアドバイスもしなかったのですが、素晴らしい吹替作品となりました。今回、彼を選んだことは素晴らしいアイディアだったと思っています。こんな若い才能のある歌舞伎役者さんとご一緒できるなんて思っていなかったので、とっても嬉しく思っています」と大絶賛。
3つのお話の中で唯一 “影絵” が使用され、印象的でとても美しい物語の主人公を見事に演じているところも見どころとなっている。

まるで美しい歴史書を紐解くように、魅惑の古の世界へと観客を誘う美しい物語『古の王子と3 つの花』。ぜひご家族やご友人、大切な人と一緒にブルーレイ、DVD、デジタル配信(購入/レンタル)などでお楽しみください!

☆『古の王子と3つの花』場面カットなど関連画像(写真11点)>>>

(C)2022 Nord-Ouest Films-StudioO - Les Productions du Ch'timi - Musée du Louvre - Artémis Productions

アニメージュプラス編集部

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