冷酷なる威厳！『ポールのミラクル大作戦』魔王ベルトサタンの大型ソフビ

TVアニメ『ポールのミラクル大作戦』に登場する魔王ベルトサタンがソフビ製の大型フィギュアになって登場。玉座に座った姿で全高約31センチの大型アイテムだ。ホビーショップ＆メーカーのジャングル各店・WEBサイト、その他販売店舗にて2023年11月6日より予約が始まっている。

『ポールのミラクル大作戦』は1976年のTVアニメ。タツノコプロによるオリジナル作品だ。
主人公のポールと仲間たちが毎回「不思議な世界」と呼ばれる異世界へと旅立ち、魔王ベルトサタンにさらわれた幼馴染のニーナを救いだすための冒険と悪の軍勢との戦いを、コミカルかつシリアスに描くメルヘンストーリー。

ベルトサタンは同作の悪の親玉。不思議な世界に封印されていたが、ニーナをさらうことで復活し、不思議な世界および現実世界に害を及ぼす。
全高10メートル以上、青白い肌に角と翼、尻尾を備えている。顔つきは恐ろしいが比較的端正でもある。冷酷残忍で、失敗した部下は（後半のレギュラー悪役キノッピーを除き）無慈悲に処分する。

今回のアイテムは、ホビーショップにしてホビーメーカーでもあるジャングルが「JUNGLE FANTASY COLLECTIONシリーズ」の新作として発表したもの。
ソフビ製だが、いわゆる「ソフビ人形」のように嵌着部を動かしポーズを大きく変えて遊ぶことは考慮されていないようだ。
玉座にやや前屈みに座った姿は、部下を見下ろしている情景をイメージさせる。
全高約31センチ、玉座の背もたれが上方に伸びているので、ベルトサタン本体は人間換算で1／6スケールフィギュアぐらいの大きさと思われる。

現在、日本のアニメ・漫画・ライトノベルには「かわいい魔王」「優しい魔王」「悪くない魔王」「弱い魔王」があふれている。TVゲーム『ドラゴンクエスト』（1986年）が浸透させた西洋ファンタジー風RPG的世界観は、その定着に合わせて数々のパロディを生み出した。正統派の「悪い魔王」の逆転である「悪くない魔王」はそのうちの1つである。
原作1989年開始の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が2020年に再アニメ化された際には「アニメで、本当に人間世界に侵攻する魔王、初めて見た」という若い視聴者がそれなりにいたという。

だが『ポールのミラクル大作戦』はそうした風潮より遙かに昔の作品。当時のアニメは純粋な勧善懲悪が主流で「悪には悪の事情や理想がある」といった描写もまだ少なかった。
ゆえにベルトサタンは純然たる悪。冷酷な悪の大魔王の風格を備えている。
今回のフィギュアはその風格を余すところなく再現したアイテム。『ポールのミラクル大作戦』ファン、オールドタツノコ作品のファンはぜひチェックしていただきたい。

なおジャングルでは『ポールのミラクル大作戦』シリーズとして「JUNGLE FANTASY COLLECTIONシリーズ JFC-06 ポールのミラクル大作戦 パックン」「ダイキャストカーモデル ポールのミラクル大作戦 ミラクルカー」も展開中である。

＞＞＞別の角度も！「JFC-011 ポールのミラクル大作戦 ベルトサタン ソフビフィギュア」の画像を見る（画像7点）

（Ｃ）タツノコプロ