• 『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】保志総一朗が推す「キラをより深く知るための物語」
  • 『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】保志総一朗が推す「キラをより深く知るための物語」
2024.02.03

『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】保志総一朗が推す「キラをより深く知るための物語」

(C)創通・サンライズ

新世代のガンダムシリーズとして一世を風靡した「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の約20年ぶりの新作続編となる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が現在全国公開中だ。主人公、キラ・ヤマト役を演じる保志総一朗さんにキラは自分にとってどのような存在なのか、そして本作でのラクス、アスランへの思いについて語ってもらった。
▲キラ・ヤマト役/保志総一朗

※本文にはネタバレ要素が多く含まれます。劇場版ご鑑賞前の方はご留意ください。

──約20年ぶりの新作が劇場版として公開されました。今の率直なお気持ちをお聞かせください。

保志 本格的に始動するというお話を戴いた時は、まだちょっと半信半疑というか「ホントにやれるのかな?」という気持ちがあったんです。でもアフレコでキラとして『DESTINY』の続きの物語を演じたことで、それが現実になったことを初めて実感して感慨深い気持ちになりました。

──台本を最初に読んだ時の感想をお聞かせください。

保志 アフレコが二回に分けられていることを最初聞いていなかったので、前半の台本を「あれ? もう終わっちゃうぞ?」とヒヤヒヤしながら読ませてもらいました。さらに後半の台本は数カ月経ってからの受け取りになったので、本当にお客さんの気分でいつ来るのかをずっと待ち続けました。
あと思ったのは新キャラクター、メチャクチャ多いなって(笑)。キラやアスラン、シン、ラクスたちの物語の続きを追っていくのかと思ったら、いきなり新しい勢力とキャラクターが出てきたので、読んでいて「これ、まとまるのかな?」っていう不安も感じたりしました。

──では、『FREEDOM』のストーリーに関しては?

保志 キラとラクスの物語は、大きなポイントだと思います。ここまで二人をフィーチャーした物語になるとは思っていなかったので、ちょっとビックリしちゃいました。
キラがちゃんと自分の弱さや本音をラクスに見せているし、ラクスも迷いなくキラへと愛情を向けていたので、二人の絆が結構深いところまでいっているんだなっていう風に感じられました。
僕としてはキラとラクスの物語の一つの答えにたどりついたような気がしていますし、そこを具体的に描いてもらえたのが良かったと思っています。

──本作のキラについてはどんな印象がありますか。

保志 「ちょっと、大丈夫か?」と(笑)。それまでのいろいろを乗り越えて成長していたはずが、「まさかこんな展開になるとは」っていうお話だったので。
『SEED』時代に還ったかのような弱さや、今までの思いが覆されちゃう展開もあったりして、ショッキングな内容ではありました。

──では、今回の劇場版ではどのようにキラを演じられたのでしょうか。

保志 僕としては『DESTINY』直後のキラを演じようという意識はあまりなかったんです。キラ自身も成長しているわけですし、ならば今の僕が演じられる新たなキラを見せていこう、といった意識でやらせてもらいました。なので、それが受け入れてもらえるのか、すごく緊張する部分もありましたね。

──キラに関して特に注目してほしい場面は、どこになりますか。

保志 僕的には、「ラクスが裏切った」とキラが誤解してしまうところですかね。そんなことはあり得ないのに、そう考えてしまうほど精神状態が追い詰められてしまったキラが立ち直れるかどうかは物語として大事な部分だったので、すごく印象的でした。
あとはキラとラクスがお互いの意志をちゃんと伝え合っている場面。そこは絶対に観逃したり聞き逃したりしないでほしいですね。実はもっとあるんですけれど、これ以上は全部ネタバレになってしまうので(笑)。

──では、アスランと絡む場面はいかがでした?

保志 自棄になったキラがアスランに弱さをぶつけてしまう場面があるんですが、まさかお互い拳で語り合うことになるとは思っていなかったのでビックリしました。おかげで今回の劇場版では、ラクスの絆だけでなく、アスランとの絆もより深く再認識することができた気がしています。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事