• シリーズ歴代最年長の主題歌歌手・遠藤正明が抱く『爆上戦隊ブンブンジャー』への想い
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2024.04.03

シリーズ歴代最年長の主題歌歌手・遠藤正明が抱く『爆上戦隊ブンブンジャー』への想い

(左から)『爆上戦隊ブンブンジャー』主題歌を担当した遠藤正明さん、「スーパー戦隊親善大使」を務める松本寛也さん

ついに放送が始まったスーパー戦隊シリーズ第48作『爆上戦隊ブンブンジャー』。ここ数年、数々の新機軸で話題を集めているスーパー戦隊だが、本作は「クルマ×つくる」をテーマに掲げ、久々に王道のテイストを満喫させてくれそうだ。
その番組の重要な顔のひとつとも言える主題歌を歌うのは遠藤正明。アニメ『勇者王ガオガイガー』やJAM Projectの一員としての『牙狼〈GARO〉』シリーズなど、数々の代表作を持ち、スーパー戦隊シリーズでは、『爆竜戦隊アバレンジャー』以来、21年ぶり、二度目の主題歌担当となる。
今回、『魔法戦隊マジレンジャー』や『特命戦隊ゴーバスターズ』での出演でも知られ、「スーパー戦隊親善大使」を務める松本寛也との対談が実現(全2回)。後編では、主題歌歌手を務める意義、そして今後の活動に向けての抱負を語っていただいた。

>>>対談記事の前編はこちら!

●21年ぶりに担当するスーパー戦隊シリーズ主題歌

――今回、『爆竜戦隊アバレンジャー』以来、21年ぶり、二度目の主題歌ですが、再びスーパー戦隊シリーズの主題歌歌手として名を連ねるお気持ちはいかがですか?

遠藤 スーパー戦隊シリーズは長い歴史を持っているわけじゃないですか。「スーパー戦隊魂」とかイベントに出ると作品数が多いので二日間にわたって開催されていて、自分は先輩方と一緒になるんですよね。だから逆に若い人たちとはあまり一緒になる機会がなくて。それこそ、「超英雄祭」はすごく楽しみだけど、ちゃんと受け入れてもらえるかな? いじめられたらどうしよう(笑)。

松本 大丈夫ですよ!

遠藤 しかも、歴代で考えると、現役の主題歌歌手としては、意外と年上の部類に入るんじゃないかと思うんですよ。最近だと『(機界戦隊)ゼンカイジャー』のつるの剛士くん、後はNoBさん、高取ヒデアキくんがそれなりに年齢がいっていたと思うけど。俺は今、56歳ですからね。

――確かに、調べてみると、つるのさんが『ゼンカイジャー』を歌ったのが46歳、NoBさんが『天装戦隊ゴセイジャー』当時は46歳、高取さんが少し上とはいえ、『動物戦隊ジュウオウジャー』当時48歳になります。

遠藤 年齢だけで考えると、ぶっちぎりで年上でしょう。

――今回の取材で思わぬ事実が明らかになりましたね。

松本 いや、とても最年長には思えないですよ。それにしても特撮&アニソンの歌手の皆さんは本当にお若いですよね。

遠藤 水木一郎アニキが亡くなられたのはとても残念だけど、ささきいさおさんや堀江美都子さんら、上の世代の方々がバリバリ現役じゃないですか。だいたい俺は「アニソン界の若獅子」って呼ばれていたんですよ(笑)。

松本 あの若さの秘訣は何なんですかね?

遠藤 やっぱりアニキが引っ張って来た影響が大きいんじゃないかな。とにかく上の世代が頑張っているから、俺らも気合が入るし。

松本 信じられないくらいの若さを感じます。生のステージも拝見していても、ものすごい熱量で歌われていますからね。

遠藤 大変な現場の数々をこなしている役者さんもすごいと思うよ。

松本 俳優とはまた違う若さがある気がします。

遠藤 確かに、松本くんが今言ってくれたようにステージに立ち続けているのは、若さを保つ秘訣かもしれないですね。

松本 それこそ、スキンケアとかアンチエイジングとかのプロモーションに特撮のシンガーを起用したらいいんじゃないかと思いますよ(笑)。

遠藤 (笑)

松本 遠藤さんが最年長だと知って逆に意外な感じです。

遠藤 偉そうなことは言えないけど、同年代のシンガーにもいい刺激を与えられたらなと思うし、若手のみんなももっともっと頑張ってほしい気持ちがありますね。

●日本全国を「バクアゲ」していきたい

――遠藤さんは主題歌歌手として、番組をどのように盛り上げていきたいですか?

遠藤 今回、主題歌歌手に決まって、何のために自分が呼ばれたのか、その意味をすごく考えたんですよ。日本中、いや、世界中を「バクアゲ」にするために今の自分がいるんだろうなって。そこはとにかく頑張っていきたいですね。

松本 主題歌の存在って本当に大きいんですよ。小さい頃、『マジレンジャー』を観てくださった方はとても多いけど、意外と内容については忘れているものなんです。だけど、歌だけは必ずと言っていい程覚えていますからね。

遠藤 歌にはそういう「力」があるよね。

松本 僕は今37歳で、最近の若いキャストと接する機会があると、「6歳の頃に『マジレンジャー』を観てました」とか話してくれるんですけど、「あの曲だよね」とちょっと口ずさむと、すぐに「そうです! そうです!!」と、めっちゃリアクションがあって。そうやって話が通じるのが凄く嬉しいんです。

遠藤 スーパー戦隊シリーズの主題歌は、5~6歳とかドンピシャな世代は必ず耳にするでしょう。それこそ成人式に呼ばれて「爆竜戦隊アバレンジャー」を歌ったこともあるんですよ。

松本 歌には当時の記憶を蘇らせてくれる、玉手箱みたいなところがあるような気がしますね。

遠藤 「爆上戦隊ブンブンジャー」も、そうやって残っていく楽曲になるのかと思うと、主題歌歌手を務める責任を感じますね。

――今後一年間、『爆上戦隊ブンブンジャー』を通じて様々な活動がありそうですね。

松本 コロナ禍から難しくなってしまったけど、親善大使としては是非イベントをやりたいですね。今はリリイベもなかなかできないけど、やっぱり生で触れ合う機会を楽しみに来られるお客さんもたくさんいらっしゃるでしょう。そこは僕の個人的な思いとしてあります。

遠藤 僕としても、とにかく歌う機会を一つでも多く作っていきたいね。

松本 遠藤さんと一緒にアーティスト写真の撮影をしたんですけれど、ご自身のキャラクターが実にエネルギッシュなんですよ。もうこの姿をひとりでも多くの人に見てもらいたいです。

遠藤 2024年は大変な幕開けだったでしょう。僕は宮城県石巻出身で3.11以来、東北の子どもたちに元気を与えたいと思って活動し続けているので、何かそういったことができればいいなと思います。

松本 僕も秋田出身なのでその気持ちは分かるつもりです。今はまだ何が出来るかハッキリしたことは言えないけど、日本全国へ向けて『ブンブンジャー』を通じて元気を届けたい。そのためならいつでも動きますよ。

遠藤 自分もフットワークは軽いですよ!

松本 親善大使は、まだまだ謎多きポジションだけど(笑)、とにかく皆さんの心に残る活動をしたいですね。言霊はとても重要なことなので、この場を借りて、しかとお伝えしておきたいと思います。

遠藤 「英雄祭」のMCを任せられるくらいだから、色々実現できるでしょ!

松本 僕自身もこれから様々な形で『ブンブンジャー』に関わって行けるのを楽しみにしています。

――それでは最後に読者へのメッセージを!

遠藤 『アバレンジャー』から21年を経て、また新たなスーパー戦隊と出会えて、今はすごく新鮮な気持ちです。

松本 僕は俳優としてスーパー戦隊シリーズに関わった立場で思うのは、作品は実に多くの歯車から成り立っているんだなって。俳優もまたひとつの歯車だし、もちろん主題歌を歌う遠藤さんも作品にはなくてはならない存在です。
さらに言えば作品を盛り上げるためにはファンの皆さんのお力も必要で、そういう意味では、ファンのみんなと上手く噛み合いながら、一緒に作品を盛り上げて行ければと思っています。

遠藤 これから一年間、「爆上戦隊ブンブンジャー」を通じて「バクアゲ」していくので、よろしくお願いします!

>>>遠藤正明さん、松本寛也さんの撮りおろしカットを見る(写真5点)

(C)テレビ朝日・東映AG・東映

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