• 【がんばっていきまっしょい】櫻木優平監督が手掛ける3Dアニメの魅力
  • 【がんばっていきまっしょい】櫻木優平監督が手掛ける3Dアニメの魅力
2024.10.13

【がんばっていきまっしょい】櫻木優平監督が手掛ける3Dアニメの魅力

(C)がんばっていきまっしょい製作委員会

ボート部に青春をかけた女子高校生たちの成長や、等身大の心のゆらぎを瑞々しく眩しい映像で描く劇場アニメーション『がんばっていきまっしょい』が、2024年10月25日(金)に全国公開される。第4回坊ちゃん文学賞受賞作品である敷村良子による同名の原作小説は、映画やドラマなど複数回にわたって実写化されているが、アニメ化されるのは今回が初となる。時代を越えて愛される原作が、あらためてアニメ作品として生まれ変わることになるが、それを手掛ける櫻木優平監督が得意とする3DCGアニメならではの表現が存分に発揮されている。世代を越えて愛される『がんばっていきまっしょい』というタイトルに新たな息吹を吹き込んだ櫻木監督が作り出した映像美とキャラクターたちの魅力を、雨宮天をはじめとする豪華声優陣やキャラクターデザイン・西田亜沙子が語った。

アヌシー国際映画祭長編コンペティション部門にノミネートされた『あした世界が終わるとしても』(2019年)で注目を集めた櫻木優平監督は、多数の映像プロダクションでのCGアニメーション制作を経て、『花とアリス殺人事件』(2015年/岩井俊二監督)でCGディレクターを担当、「日本アニメ(ーター)見本市」で公開された『新世紀エヴァンゲリオン』のスピンオフ作品『新世紀いんぱくつ。』(2015年)で監督デビューを果たした。また、三鷹の森ジブリ美術館の短編アニメ『毛虫のボロ』(2018年/宮崎駿監督)でもCGディレクターを務めるなど、CGアニメーションを得意とする次世代を担う監督だ。

そんな櫻木監督が自身も10代の頃に出会い衝撃を受けたというのが、この『がんばっていきまっしょい』(幻冬舎文庫)だ。櫻木監督の2本目の劇場アニメーション作品となる本作は、脚本を『五等分の花嫁』の大知慶一郎、キャラクターデザインを『ラブライブ!』の西田亜沙子が担当する。ボートに青春を捧げる部員たちを雨宮天、伊藤美来、高橋李依、鬼頭明里、長谷川育美が熱演。竹達彩奈、三森すずこ、内田彩、江口拓也も魅力あるキャラクターを演じ、物語を支える。アイドルグループ「僕が見たかった青空」が歌う主題歌と挿入歌が、どこまでも広がる青空のように、ボート部5人の思いを印象的なフレーズとともに包み込む。

6月にフランスで開催された、世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2024」では、非コンペ部門「アヌシー・プレゼンツ部門」へ出品され、すでに世界を舞台にして称賛の声を浴びている。

CGアニメーション映画として生まれ変わった『がんばっていきまっしょい』について、声優を務めたキャストたちからも絶賛の声が挙がっている。村上悦子(悦ネエ)役・雨宮天「絵の綺麗さにすごく圧倒されました」、佐伯姫(ヒメ)役・伊藤美来「美しくてすごく引き込まれました!」、高橋梨衣奈(リー)役・高橋李依「海と瞳と漕ぎ方と全部が良かった!」、兵頭妙子(ダッコ)役・鬼頭明里「背景の水などの表現がすごく繊細に描かれている!」、井本真優美(イモッチ)役・長谷川育美「海のシーンが凄く綺麗!」と、悦子らがボートに青春を捧げる夏の愛媛県松山市の風景が美しく描写されていることをそれぞれ熱量高く語る。

そして、櫻木優平監督とはそのデビュー作『新世紀いんぱくつ。』以来2度目のタッグを組むこととなった、本作のキャラクターデザインを務めた西田亜沙子は「幸運にも『新世紀いんぱくつ。』でご一緒させていただいたときは、自分のオリジナルの絵が3DCGになるのが初めてだったのですが、ものすごく私の絵のエッセンスを残したままCGアニメになっているのを見て、当時のCGの水準からはかけはなれてよかったので驚きました」と、当時から作画クオリティの高さに衝撃を受けたことを明かした。

また、「『特別なところをCGが担当するのではなく、日常芝居こそCGで表現できるようになりたい』という監督の言葉にとても共感しました。手描き2Dアニメへのリスペクトを感じさせつつ、3Dアニメならではの表現を見せてくださるのでそこが好きです。あと、どの作品もキャラに寄り添いすぎない、というか、どこかクールな視線も独特かと思います」と、2Dアニメと3DCGの良さを両立させている点を賞賛しつつ、櫻木監督ならではのキャラクターとの向き合い方にまで言及し、信頼度の高さを感じさせるコメントを残している。

大切な仲間とボートに出会うことで成長していく女子高生たちの姿を、一切の妥協なしにアニメーション映画に昇華させた『がんばっていきまっしょい』。きっと誰もが経験したことのある青春の苦しさや素晴らしさが存分に感じられる、最高にピュアなストーリーを劇場のスクリーンで観ることができるまであとわずか。楽しみに待っていてほしい。

>>>美麗な映像で描かれた『がんばっていきまっしょい』の画像を見る(全10点)

(C)がんばっていきまっしょい製作委員会

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事