• 【追悼】『トトロ』から『ポニョ』へ、中川李枝子が宮崎駿に与えた影響
  • 【追悼】『トトロ』から『ポニョ』へ、中川李枝子が宮崎駿に与えた影響
2024.10.17

【追悼】『トトロ』から『ポニョ』へ、中川李枝子が宮崎駿に与えた影響

(C)2001 中川李枝子・大村百合子・Studio Ghibli

10月14日(月)、『ぐりとぐら』などの不朽の名作を執筆したことで知られる児童文学作家の中川李枝子さんが老衰で死去した。89歳だった。
映画『となりのトトロ』の主題歌「さんぽ」の作詞を手がけるなど、宮崎駿監督との親交でも知られる中川李枝子さん。『トトロ』以降も様々な形でスタジオジブリ作品に影響を与えた中川李枝子さんの歩みを、今一度振り返ることにしよう。

◆『となりのトトロ』の主題歌「さんぽ」の作詞◆

これまで何度もテレビ放送され、そのたびに高い視聴率を記録する国民的アニメ映画『となりのトトロ』。スタジオジブリ作品のオープニング映像にも採用されていることもあって、「ジブリ」と言われればトトロを思い出すほどの看板的なキャラクターだ。
そんな『トトロ』人気の一端を支えていたのが、主題歌の「さんぽ」だろう。「あるこう/あるこう/わたしは元気」から始まる快活なテンポもさることながら、口をついて出るような歌詞も魅力で、1996年からは小学校全学年の音楽教科書に巻末の全校合唱として掲載され続けるなど、まさに国民的なヒット曲だ。

その作詞を担当したのが中川李枝子さん。港区表参道で2011年5月に実施された阿川佐和子とのトークショーでは、作詞の経緯について「宮崎監督がわたしの絵本『いやいやえん』が好きだということで、『となりのトトロ』の(楽曲の)詞を書いてくれということになったの。光栄でしたね」と回想している。

宮崎駿の日課だという散歩や、2022年にオープンしたジブリパークのコンセプトでもある「さんぽ」。そんな散歩がもたらす開放的なイメージを見事に詩にしてみせた中川李枝子さんの「さんぽ」が、スタジオジブリに与えた影響は計り知れない。

※「宮崎駿」の「崎」は「大」の部分が「立」になる字が正しい表記。

>>>『となりのトトロ』『くじらとり』中川李枝子さんと関わりのある作品の場面カットを見る(画像3点)

(C)Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事