• 御坂美琴役・佐藤利奈さんが語る「とある」シリーズ〈これまで〉と〈これから〉
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2019.06.06

御坂美琴役・佐藤利奈さんが語る「とある」シリーズ〈これまで〉と〈これから〉

佐藤利奈さん

『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』など「とある」シリーズで御坂美琴を演じている声優・佐藤利奈さんに、3月30日(土)に行われた〈「とある」プロジェクト×Tファン キャストトークイベント〉終了後にお話を伺ったインタビューをお届けします! イベントレポート(前後編)も併せてお読みください!
 イベントレポート【前編】 https://animageplus.jp/articles/detail/26823
 イベントレポート【後編】 https://animageplus.jp/articles/detail/26826


鎌池先生は謎の人なんです

──こういった形の完全にクローズドなハウスイベントって結構珍しいですね。

佐藤利奈さん(以下、佐藤) 珍しいと思います。なかなかないものでしたし、編集の三木(一馬)さんとゆっくりふたりでお話をするイベントというのも初めてで。電撃のフェスティバルやイベントに呼んでいただいて何人かで、というのはあるんですけど、三木さんとふたりで、っていうのはたぶん今までなかったですね。三木さんも何故なのかと思ってらっしゃった感じなんですけど(笑)。なのですごく楽しみにしていました。三木さんは私の中で鎌池(和馬)先生に一番近い方で。鎌地先生って謎の人なんですよね。もちろんお会いしたことはあるんですけど、謎がいっぱいなんです。どのように生活されていて、あのスパンで作品を書かれているのか、頭の中を覗いてみたいなって。何回もインタビューとかラジオとかでお話させてもらっているんですけど、非常に興味深い方なので、その方を一番知っている三木さんも非常に興味深いといいますか、どんな感じで作られているのかなという話も聴きたいなあと思いながら、今日のイベントにやって来ました。

──その謎には迫れました?

佐藤 鎌池先生の話題が出たので、ちょっと分かりました。でも三木さんもそんなに知らない、ということも分かりました(笑)。

──確かに「いつ寝てるんだ」みたいなお話をされてましたね(笑)。

佐藤 でも、そういうところを詮索しないからこその、編集者と作家さんなのかな、という絆も感じられた一言でしたね。そういうところにはタッチしないんですよっていう。謎があるから面白い、みたいなところなのかなと思いました。


美琴は多面性のある子
そこにどう寄り添えるか


──イベント中にも仰っていましたけど、御坂美琴っていうキャラクターとはとても長い付き合いになっていますね。

佐藤 そうですね、長く携わらせていただける作品も多々ありますが、その中でも、知って下さっている方がとても多いですし、ここから自分を知っていただいたということも多い役柄ですね。

──そういう意味ではご自身の代名詞みたいなキャラクターですよね。

佐藤 そうですね、それはあると思います。美琴を演じるまでは、強気な女の子っていう役をそこまで演じては来ていなくて、どちらかというと優等生だったり真面目だったり、先生だったり、柔らかい子だったりとかだったので、新しい風だったんですよね、美琴は。なので、任せていただけてとてもうれしい、チャレンジし甲斐のあるキャラクターだと思いましたし、変わらず今もずっとそう思っています。

──最初に感じた美琴の印象から、今までにだんだん変わってきたところというのはありますか。

佐藤 すごくありますね。常に変化していると思うんですけど。一番最初は『禁書目録』の世界観の中の御坂美琴というキャラクターで、ということは、当麻から見ている彼女なんですね。当麻から見ると年下で、キャンキャン子犬のように喚いているところが可愛い……可愛げがあるところもないところもいろいろあったんですけど(笑)、そこからスピンオフした『超電磁砲』は美琴主体の物語なので、美琴はヒロインではなくてヒーローになるんですよね。

──ああ! なるほど、そういう視点の違いがあるんですね。

佐藤 物語としての見せ方もやっぱりちょっと変わってきますし、美琴の大元はたぶん変わらないんですけど、ただ、光が当たるところがちょっと違うので、そこで違う側面が見えたりとか。でも美琴っていう子自体がとても多面性のある子だなあと思いますね。後輩である黒子に慕われてお姉さまと呼ばれる御坂美琴っていう彼女もいれば、学園都市に翻弄されて重責を負ってしまっているみたいな彼女もいるし、当麻っていう男の子に恋をしている可愛い女の子もいるし、いろんな面があるので、そのうちのどこに光が当たるかによって違うなっていつも思っています。

──やるたびに新鮮な発見があるみたいな。

佐藤 新鮮ですし、どうしたらいいかな、美琴だったらどういうふうに言葉を紡ぐのかな、今の私だったらそこにどう寄り添えるのかな、みたいなことを毎回葛藤しながら収録をしています。

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