• 公開直前!『超・少年探偵団NEO Beginning』ワタリ役・佐野岳さんに直撃!
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2019.10.23

公開直前!『超・少年探偵団NEO Beginning』ワタリ役・佐野岳さんに直撃!

『超・少年探偵団NEO Beginning』ワタリ役・佐野岳さんインタビュー




◆いっぱいひみつ基地を持ってましたね!

——今回、江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズが原案になってますが、子どもの頃に読まれたことはありますか?

佐野 ないですが、知ってはいました。そんな大シリーズを、「超」とか「NEO」とかそういった文字が付いてやるということに多少のプレッシャーは感じてましたが、リスペクトを持って、さらにいいものを、新しい『少年探偵団』、みんなで作って行けたらと思ってました。

——劇中では「ひみつ基地」が出てきますが、子どもの頃に作ったりしました?

佐野 作ってました! 地元は森とか多かったので、木の枝いっぱい集めてきてツリーみたいなの作ったり、木の上に作ってみたりとか。

——すごい本格的な。

佐野 はい。枝を取り払って、上にちょっとだけスペース作って、「ここ基地にしようぜ!」とか。いっぱいひみつ基地を持ってましたね!

——1個じゃないんですね(笑)。

佐野 いくつかあって、今日は「あそこの基地に行こう!」とかやってました。

——小学生ぐらいですか?

佐野 保育園から小学校ぐらいまで、ずっとです(笑)。

——何で作ろうと思ったんですか?

佐野 自分たちだけの場所みたいな感じがすごい好きだったんです。そういった意味では、誰しもが持ってる子供心がくすぐられるような作品になってると思います。

——最後の方でワタリがタイトルを決めてくれるじゃないですか。

佐野 はい。「超、少年探偵団、NEO、活動開始だな」って言う。

——すごくいいなと思って。今回の『超・少年探偵団NEO』はちょっと大人向けで。

佐野 そうですよね。だから、ホントに幅広い世代に楽しんでいただけるんじゃないかなっていうのは感じました。ただ、少し恥ずかしかったですけどね。「活動開始だ〜!」って(照笑)。

——観てる方はむしろワクワクしました。

佐野 ホントですか、良かったです。

——怪人二十面相のデザインを初めて見た印象はどうでしたか。

佐野 「おお〜〜!」って思いましたね。どうやって実写にするんだろうって思ってたので。本当に空想上の人物ですし、あまり想像できなかったのですが。ホントに細かい部分での美術だったりとか、すごい細工があって、そういった意味では世界観の土台となる大きな存在だなと感じました。

——デザインを元タツノコプロの天野喜孝さんがされていて。

佐野 そうなんですよ。本当に細かいところまで、それこそ指先まで細かくデザインされていて、すごい素敵な二十面相が出来たなって感じました。二十面相のビジュアルに監督がすごく拘ってたんですよね、確か一回撮影した後も、もう一回撮り直しに行ったりとかされたって聞きました。

◆大人の方とかはちょっと少年心とか少女心をくすぐられるような感覚に

——今回の高校3年生役は難しかったですか。

佐野 そもそも見た目的に大丈夫かなと思ったんですが、高杉くんいわく、「全然まだいける」ということだったので(照笑)、自信持ってお届けいたします。

——高校生活を思い出したりしました?

佐野 やっぱり思い出しましたね。皆で囲んで食事のシーンとか演じてたりすると、「うわ〜懐かしい」とか思ったり、「ああ、あったなぁ、こういう時期」とか、すごい思いました(笑)。でも逆に、撮影以外とかだと自分が一番年上なので、引っ張るじゃないですけど、現場に居やすい環境であって欲しいなと思って、なるべくみんなとコミュニケーションを取るようにはしていました。

——『仮面ライダージオウ』に出ている押田岳さんも出演されてますね。

佐野 まだ『仮面ライダージオウ』が決まる前ですよね。

——まだ少年っぽい感じが。あとミステリー同好会の面々とか、魅力的な登場人物がいっぱい出て来ます。

佐野 みんなすごい魅力的なキャラクターで、不器用だけど謎解きが好きで、ゴールに向かって助け合いながら頑張っていくんです。そんな姿を見たら、「僕も頑張ろう」って思ってもらえる、そんな作品になっていると思います。

——撮影中、悩んだり大変だったことはありましたか。

佐野 悩むというか、ワタリとして、この作品でどうやって生きていこうか考えたときに、ワタリはワタリなりに変化していく芳狼を見ながら、芳狼を見ている視線だったりとか、心情とか、揺れ動く変化とかを、何か見せられたらというのは思いながら臨んでました。

——ワタリと芳狼の関係が段々変わって行きますよね。

佐野 作品の前半と後半で、お客さんの芳狼を見る目が違っていったりすると思うので、そういう変化とかに気をつけながら、繊細に演じたつもりです。

——最後に、これから見る本誌読者に向けて、ワタリとして、作品としての見所をお願い致します。

佐野 ワタリは、芳狼を見ながら、縁の下の力持ち的な立ち位置でみんなを支えるような兄貴的存在なので、その中でのワタリの変化や、芳狼との絆、少年探偵団の中での揺れ動きを楽しんでいただきたいです。また、アクション部分も見所の一つだと思います。友情あり、家族の絆あり、もちろんミステリーもあり、言ってしまえばヒーロー要素も入っています。幅広い世代の方に観て頂けるような作品になっていると思ってますし、観ながら子供心をくすぐられるような要素もあります。音響効果やCGなどの世界観もすごく魅力的な作品になっているので、ぜひ劇場で観て頂きたいです。

——ありがとうございました。


佐野 岳(さの・がく) Profile
1992年4月3日生まれ。 愛知県出身。 第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリ受賞。2013年に『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』で映画初出演・初主演。さらに同年『仮面ライダー鎧武/ガイム』にてテレビドラマ初主演。その後もドラマ・映画・舞台と活躍の場を広げ、2017年には大ヒットドラマ『陸王』に出演し話題となる。2018年には映画『ふたつの昨日と僕の未来』に主演した他、『honey』『となりの怪物くん』『純平、考え直せ』などの話題作に出演。本年もAmazonプライム・ビデオ『MAGI -天正遣欧少年使節-』、ドラマ『仮面同窓会』(東海テレビ・フジテレビ系)に出演。11月27日にNHK BSプレミアム『黄色い煉瓦〜フランク・ロイド・ライトを騙した男〜』が放送予定。

文/村北恵子

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