• 『閃光のハサウェイ』に繋がるガンダムTVシリーズ3部作の戦争と歴史
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2021.08.22

『閃光のハサウェイ』に繋がるガンダムTVシリーズ3部作の戦争と歴史

『劇場版 機動戦士ガンダム』 (C)創通・サンライズ(C)創通・サンライズ・MBS


『Zガンダム』に続く『機動戦士ガンダムZZ』は、グリプス戦争の最終決戦後、ティターンズ崩壊と引き換えに勢力が弱まったエゥーゴを尻目に、指導者ハマーン・カーン率いるアクシズ軍が地球での支配領域を拡大していく状況下の物語となった。
サイド1のコロニー・シャングリラに入港したアーガマに潜入して一儲けを企んだジャンク屋の少年ジュドー・アーシタは、妹リィナをアクシズにさらわれてしまったことをきっかけにエゥーゴに参加。新型MS・ZZガンダムのパイロットとしてハマーン艦隊を追う。
▲『機動戦士ガンダムZZ』

ハマーンは、ドズル・ザビの娘であるミネバ・ラオ・ザビを総帥に据えて「ネオ・ジオン」を名乗ると、各サイドに制圧部隊を送りつつも攻撃は行わずに恭順させるという戦略を実行。地球に残っていた旧ジオン軍の残存勢力を束ねて戦力の増強を図る。一年戦争の悪夢を思い出させるコロニー落としを敢行するなどの示威行動を経てネオ・ジオンはサイド3を地球連法政府から譲渡され、遂に念願の独立国家としての道を歩み始める準備が整っていく。

しかし、ネオ・ジオン内部でザビ家の正当な血統を受け継ぐというグレミー・トトがハマーンに反旗を翻し、内戦が勃発。お互いを潰し合う戦いにエゥーゴが介入した結果、ネオ・ジオンは崩壊の道を辿ることとなる。

改めて3作を並べてみると、『機動戦士ガンダム』はジオン公国が地球圏に影響を与える発端の物語、『機動戦士Zガンダム』は一年戦争が浮き彫りにした地球連邦の政治的な問題の発露と拡大、そして『機動戦士ガンダムZZ』はジオン公国の再興と野望の終焉と、1つの太い時間線が浮き彫りにされる。

地球に住む者と宇宙に住む者の思想的な違いから始まった戦争は、ザビ家の独裁の影響が大きくなったことにより一旦終わりを迎えるも、以後も地球連邦とスペースノイドの間の火種は燻り続け、そのパワーゲームは最新作『閃光のハサウェイ』まで大きな影響を及ぼすこととなるのだ。
▲『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

思想・政治が噛み合わないことによって起こる戦争、それによる権力の堕落・国家の衰退は、実際の歴史でも繰り返されてきている。初期のガンダムTVシリーズを「3部作」として捉え、改めてそんな視点で観てみれば、作品の趣もまた一味変わってくるのではないだろうか。

>>>『機動戦士ガンダム』~『機動戦士ガンダムZZ』場面カット&ソフトパッケージを見る(写真17点)

C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

アニメージュプラス編集部