――昨年諏訪部さんが出演された音楽朗読劇『ALCHEMIST RENATUS~Homunculus~』では、主題歌を手掛けられたAimerさんも出演されました。Aimerさんの楽曲をリクエストされたのは諏訪部さんだと伺ったのですが、諏訪部さんが思うAimerさんの魅力を教えていただけますか? Aimerさんの歌声は、相反する要素を兼ね備えているという印象を個人的に持っています。静であり動、無機であり有機、客観であり主観、ドライでありウェット、みたいな。そういう複雑さを持ちながらも、ストレートに情緒に訴えかけてくるものがあるんですよね。そして、どのようなテイストの楽曲でも明確に個性が感じられる。音楽の中に「世界」があるのが素敵です。
――諏訪部さんが『夜の国』を通じて視聴者の皆さんに届けたい想いとは、どの様なものでしょうか? 生きていくなか、誰しも足を止めてしまいたくなる時があると思います。そういう時は周りが見えなくなって、深い孤独を感じてしまうことも。しかし、視点を変えたり、これまでを改めて振り返ったり、冷静に周りの声に耳をかたむけたりすることで、ふたたび歩き出すきっかけが得られるかもしれません。心に寄り添い、ほんのちょっとだけ背中を押す……そういう一助にこの作品がなったのなら幸いです。
――最後に、第3夜の公開を楽しみにしているファンの皆さまへメッセージをお願いします。 素敵な音楽と素敵なアニメーションのコラボレーションでお届けしている本シリーズ。ひと息ついた、つきたい時間に、ぜひホッと出来るお飲み物などと一緒にご鑑賞ください。第3夜も心穏やかになるエピソードです。どうぞよろしくお願いします。
◆作品情報短編アニメ『夜の国』▼第1夜▼第2夜▼第3夜<第3夜あらすじ>
自身の夢も諦め、就職活動もうまくいかずにいる暁(あき)。
引っ越し作業の最中、夢にまつわる道具をすべて処分しようとする暁だったが、思い出の品々の中から宛名不明の一通の手紙を見つける。
<イントロダクション>
「ようこそ 夜の国へ」
真っ暗な時間にどうしても考えてしまう、不安なこと、こわいこと、悲しいこと。
そうしてどんどん眠れなくなって、どんどん何かに苛まれていく。
大丈夫。眠れないのは、何かを見つけようとしているから。
夜はきっと、何かを見つけられる時間だから。
今夜は一息つきましょう。
暗い場所ですが、どうぞごゆっくりお過ごしください。
ほら、夜が更ける。
<スタッフ>
監督/デザイン原案/絵コンテ:りょーちも
シナリオ:高久麗
コンセプトアート:高原さと
キャラクターデザイン:近岡直
主題歌:Aimer
制作:studio daisy
<キャスト>
ヨル:諏訪部順一、暁:M・A・O
★作品特設サイト ★作品公式Twitter:@yorunokuni_NW#夜の国 #nightworld★制作スタジオ「studio daisy」公式サイト ★Aimer公式Twitter:@Aimer_and_staff ★Aimer Official YouTube Channel