• 『異世界美少女受肉おじさんと』作者も驚愕した爆速アニメ化の裏側
  • 『異世界美少女受肉おじさんと』作者も驚愕した爆速アニメ化の裏側
2021.10.06

『異世界美少女受肉おじさんと』作者も驚愕した爆速アニメ化の裏側

(C)Shin Ikezawa・Yu Tsurusaki / Cygames,Inc.

モテないと嘆く合コン帰りのサラリーマン・橘日向が、突如現れた全裸の女神様の手によって異世界転移! しかも女神様のイタズラか、転移後の橘の肉体は理想の金髪美少女に変わっていた。橘は元の体に戻るため、共に異世界転移した高身長イケメンの幼馴染・神宮寺司と旅に出るが、その道中で橘と神宮寺は互いに惹かれあうようになってしまって……。
津留崎優×池澤真の人気コミック『異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと』(以下、『ファ美肉おじさん』)は、王道の異世界ものを下敷きにして繰り広げられるトランスセクシャルラブコメディー。連載開始から1年半で早くもアニメ化が決定、その勢いはとどまることを知らない。
『ファ美肉おじさん』の独自な世界観はいかなる経緯で生まれたのか、また高速のアニメ化をどのように受け止めたのかを作者である津留崎氏・池澤氏、そして担当のサイコミ編集部・吾田慎悟氏に話を伺った。

――まず『ファ美肉おじさん』スタートの経緯をお教え頂けますか。

津留崎 そもそもは「この作品をやりたい」ではなく「連載をどうしよう?」から始まりましたよね?

吾田 はい。私は元々別の出版社で津留崎先生・池澤先生のお二人を担当していたんですが、その後サイコミに転職しまして「また何か、このコンビでやりませんか?」とお声がけしました。

――津留崎先生は異世界ジャンルにどんな魅力を感じているのでしょうか、また本作で他の作品とどんな差別化を図ろうと考えましたか。

津留崎 個人的にはこのジャンルの一番良いところは、どこから読んでも楽しめるところと思っていて、そこは自作でも引き継ぎたいな、と。あと私の主戦場はシュールギャグ系なので、そのラインに乗せるならジャンルをちょっと揶揄った感じにした方がいいかな、と考えました。

吾田 どちらかと言えば、私の方が異世界ものが大好きなんですよ。でも、津留崎先生とやるなら王道の異世界ものではないかな……という感じでした。

――池澤先生は本作のコンセプトを聞いて、どう思われたんですか。

池澤 ちょうど「バ美肉」という言葉が流行りだした時期に「この感じでやりましょう」という話になって、「いいんじゃない?」って。

津留崎 池澤先生、そもそもTS(トランスセクシャル)はまんざらじゃないもんね?

池澤 うん、そうそう。

津留崎 BLもイケるクチなので「やろう、やろう」みたいに取り組んでもらえた感じです。
▲32歳のしがないサラリーマン・橘が絶世の美少女に!
▲親友の神宮司も橘の魅力に惹かれ始めて……。

――異世界転生したおっさん二人が不可抗力的に惹かれ合う状況に陥るという物語は、どういうところから思いつかれたのですか。

津留崎 3Dアバターを使って他人とおしゃべりする「VRChat」というプラットフォームがあって、そこには「お砂糖」という文化があるんですよ。VR上での恋愛関係を指すらしいんですが、見かけさえ良ければ同性でも関係が成立するらしくて「そういう時代が来ているんだな」と思って。そこが始まりですかね。

――主人公二人の32歳という設定には、何か意味があったのですか?

津留崎 それはもう単純で、そのタイミングで私が32歳だったからです(笑)。我ながら絶妙な設定だなとも思ったんですよ、だって若い頃から考えると、その年齢って確実におっさん、おばさんなんですけれど……。

吾田 いざ自分がなってみると「まだまだ」って感じもあるんですけどね(笑)。

津留崎 あとキャラクターを喋らせる時に、同年代だと言葉を選ぶ作業が省けるんです。

(C)Shin Ikezawa・Yu Tsurusaki / Cygames,Inc.

アニメージュプラス編集部