『ウルトラマン』4K特別上映に際して 円谷プロダクション代表取締役会長兼CEO 塚越隆行映画『シン・ウルトラマン』は多くの観客の方にご覧いただき、現在、日本映画の大きなムーブメントになっております。
この映画は、円谷プロが1966年に世に送り出した『ウルトラマン』への大きなリスペクトをもとに庵野秀明さん、樋口真嗣さんによって新たな作品となって生まれました。
庵野さん、樋口さんには以前にも「円谷特殊技術研究所」DVD BOX発売に際して、選定も含めご尽力いただきました。今回、『ウルトラマン』の魅力を映画館で多くの観客の方に知ってもらうために、庵野秀明さんにお願いして4K上映を前提に4本の作品を選んでいただき、特別上映することになりました。この機会にぜひご覧ください。
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』特別上映エピソード&庵野秀明コメント第18話「遊星から来た兄弟」監督:野長瀬三摩地 脚本:南川竜、金城哲夫
凶悪宇宙人 ザラブ星人/にせウルトラマン 登場回
M5曲が初めて劇中にかかり、初めてウルトラマンがヒーローとして自覚的に描かれたエピソードだと感じています。発射と命中が同画面に収まっている近距離での夜のスペシウム光線が素晴らしく、4K大画面に映えるかと思い選びました。
第26話「怪獣殿下(前篇)」 監督:円谷一 脚本:金城哲夫、若槻文三
古代怪獣 ゴモラ 登場回
怪獣を特異なキャラクターとして子供視点も交えながらリアルに描いたエピソードだと感じています。M-4T2曲が流れカラータイマーの点滅音が響く中、ウルトラマンが美しくやられていく様が、4K大画面に映えるかと思い選びました。
第28話「人間標本5・6」監督:野長瀬三摩地 脚本:山田正弘
三面怪人 ダダ 登場回
宇宙人を怪異なキャラクターとして人間を標本にするという恐怖をサスペンス的に描いたエピソードだと感じています。何はともあれウルトラマンの滞在時間が長くその分楽しめるのと、ダダに決まる蹴りの格好良さが、4K大画面に映えるかと思い選びました。
第34話「空の贈り物」 監督:実相寺昭雄 脚本:佐々木守
メガトン怪獣 スカイドン 登場回
ウルトラマンの空想世界を自覚的に寓話として真面目に描いたエピソードだと感じています。映像は実世界の一部を意図して切り取り積み重ねて構成されている面白さが、4K大画面に映えるかと思い選びました。
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