• 新浜レオンが語る『名探偵コナン』『犯沢さん』にまつわるエピソード
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2022.10.21

新浜レオンが語る『名探偵コナン』『犯沢さん』にまつわるエピソード

新浜レオンが語る『名探偵コナン』『犯沢さん』にまつわるエピソード

『名探偵コナン』のスピンオフとして話題のアニメ『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』のOP主題歌「捕まえて、今夜。」を、演歌/歌謡曲歌手の新浜レオンが担当。OP映像では、犯沢が毛利蘭や灰原哀らと踊る映像が何ともユニーク。『名探偵コナン』の世界をシュールな笑いで俯瞰したアニメ『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』、歌謡曲のラブソングをある種パロディしたOP主題歌「捕まえて、今夜。」について、新浜レオンに語ってもらった。前半は、新浜の『コナン』『犯沢さん』にまつわるエピソードをお届け。(前編/全2回)

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■新浜レオンの活動に潜む『犯沢さん』への伏線

――アニメ『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』オープニング主題歌「捕まえて、今夜。」は、自身初のアニメ主題歌で、アニメの大地丙太郎監督からのご指名だったとのこと。決まった時の気持ちを教えてください。

新浜:僕は演歌/歌謡曲のジャンルからデビューして、アニソンとは無縁だと思っていたので、「え! 自分ですか?」と聞き返したほど驚きました。

――『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』は『名探偵コナン』シリーズのスピンオフ作品ですが、『名探偵コナン』シリーズ自体は読まれていましたか?

新浜:僕は小学生から大学までずっと野球少年でしたから、『バッテリー』とか『メジャー』といった野球作品を観たり読んだりすることが多かったので、それほど詳しくはありませんでした。事務所のビーイングに所属させていただいてから、改めて漫画とアニメで勉強させてもらっています。実は今回のお話が決まる以前から、アニメ『名探偵コナン』の枠内で流れるCMで、何度か僕のスポットを打っていただいたことがあって。その効果は本当に絶大で、流れた翌日からは街を歩いているだけで「コナンのCMで観た人だ!」という感じで、どんどん声をかけてもらえて、『コナン』の影響力の大きさには本当に驚いた経験があります。

――『名探偵コナン』を観ていたら、いきなり演歌/歌謡曲が流れて来て、みんな驚いたでしょうね。

新浜: B'zさんや倉木麻衣さんなどの新曲と一緒に、演歌/歌謡曲のジャンルの僕の曲が流れるんですからね(笑)。僕も最初はやっぱり不安で、恐る恐るネットで反響を調べたら、「ミステリアス感が合っている」とか「くせになる」などいろいろな意見があって、逆にいいインパクトを与えていたみたいです。その時のいい意味での違和感が、今回の『犯人の犯沢さん』に繫がったということで、個人的にはとてもうれしいです。

――実際に『コナン』シリーズを観た時の思い出は、何かありますか?

新浜:2019年に公開された劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』を観に行った時のことなのですが、たまたま行った日が人生初の応援上映の回で、みんな「コナンく~ん」とか声を出していて。しかも、山崎育三郎さんが演じていらしたゲスト・キャラクターの名前がレオン・ローだったのもあって、そのうち「レオン・コール」が始まって。もちろん僕がそこにいることは誰も知らないのですが、だんだん自分が呼ばれている気持ちで最高の気分でした(笑)。

他のキャラクターに対しても、年齢層とか関係なくみんなが応援している様子を観て、「僕が目指すべきものはこういうものかもな」と、気持ちを新たにした瞬間でもありましたね。先ほどもお話しましたけど、僕の使命は若い世代も含めた幅広い世代に演歌/歌謡曲の良さを伝えることですから。表現するものは違えど、『コナン』からは多くのことを学ばせていただいています。

■私服は全身黒づくめで身も心も犯沢さんに?

――すでにいくつもの伏線が、張られていた。新浜さんがOP主題歌を担当している『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』は、原作コミックがすごくコメディの作品です。

新浜:はい。犯沢さんは復讐のために米花町へとやって来るんですけど、“あいつを殺してやる”という強い思いとは裏腹に、自分が怖がったりちょっとしたことでビビッてしまうなど、人間味溢れるギャップが魅力だなと思います。

――逆に犯罪に巻き込まれてオロオロしたりとか。

新浜:もう抱きしめたいくらい、愛おしいです。ある回で犯沢さんのシャワーシーンが出てくるんですけど、あのシルエットだから髪型は分からないけど、シャンプーが無いことに焦ったり髪がゴワゴワすると言ったり、どんな髪型なのか、そもそも男なのか、そういうことを想像するのも楽しいです。

――シルエットであることを逆手に取ったギャグがたくさん出てきて。

新浜:はい。体のシルエットも、よく見るとめっちゃ引き締まっているんです。OP映像で踊っている後ろ姿は、お尻がプリッとしていて。僕も野球をやっていた時は、ああいう体型だったんですよ。野球をやめてから20キロも筋肉が落ちちゃったんですけど、またあの体つきを目指そうかなと思うくらいです(笑)。

――今回のタイアップを機に、犯沢さんから影響を受けてしまっている部分はありますか?

新浜:『犯沢さん』のタイアップが決まる少し前からですけど、クローゼットの中がほとんど黒になりました。Tシャツも、ブルゾンも、それこそ下着のパンツや靴下まで全部黒です。私服は黒しかありません!

――ミニマリストというやつですか?

新浜:よく言えばそうですけど、選ぶのが面倒なんですよ。前はいろんな色を着ましたよ。デビュー当時は先輩方から“勝負パンツは赤がいい”と聞いて、赤を履いたこともありましたし、グリーンをラッキーカラーと決めてグリーンばかりに目が行っていた時期もありました。グリーンは今でも衣装として撮影などで着ることは多いですけど、いざ衣装を脱いで、身に付けていて一番落ち着くのが黒です。

――では、何か身近で起きた最近の“事件”を教えてください。

新浜:家に白蛇が出たんです。

――それは確かに事件ですね。

新浜:今は東京で一人暮らしをしているんですけど、寝ていたらリビングでガサガサ音がして、電気を付けたらテーブルの上に白い蛇がいたんです。“どうしよう〜”って思っていたら、ス〜ッとテレビの裏に隠れてしまって。恐る恐るテレビの裏を覗いたら、いなくなっていて。

――でも白蛇は、縁起がいいって言いますよね。

新浜:後からそういう話を聞いたんですけど、その時は知らなかったから、「蛇が出た!」って大騒ぎだったんです(笑)。それこそクローゼットの中とか天井裏とかに入り込まれたら嫌だし、蛇と同居なんて絶対ごめんだから、部屋中探し回ったんですけど結局どこにもいなくて。スタッフに話したら「寝ぼけていたんだ」と。でも僕は確かにはっきりとこの目で観たので、何ともすごく不思議な経験をしたなって。

――『犯沢さん』が決まるよって、いい報せを届けに来てくれたと考えれば。

新浜:なるほど。テレビの裏で消えたのは、テレビ関連のいいことがあると暗示していたわけですね。確かに『犯沢さん』のタイアップが決まる前兆だったのかもしれないです! 名推理で事件が解決しました!


アニメージュプラス編集部

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