【日曜アニメ劇場】冴羽獠の魅力を凝縮！『シティーハンター愛と宿命のマグナム』

（C）北条司／コアミックス・読売テレビ・サンライズ

BS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉にて12月11、18日の2週連続でアニメ『シティーハンター』劇場版3作品が放送される。
1週目となる12月11日（日）19時より放送されるのは1989年に公開された『シティーハンター愛と宿命のマグナム』だ。

裏社会にその名を知られる超一流の始末屋（スイーパー）の冴羽獠。
射撃の腕は超人的だが桁外れの女好き。
人探しからボディガードまでどんな仕事も華麗にこなすが、仕事を受けるのは美女からの依頼と依頼人の思いに心を動かされた時だけ。
さまざまな騒動を解決しながら新宿の街を駆けぬける獠とそのパートナー・槇村香を、人は “シティーハンター” と呼ぶ。

『シティーハンター』は1985年に北条司が『週刊少年ジャンプ』で連載開始したコミックス。
1987年から1999年まで4期にわたるTVアニメシリーズが制作され、3本の劇場版、3本のTVSPが制作され、80年代後半から90年代を代表するアニメ作品のひとつとして今なお愛され続けている。
2019年には多くのメインスタッフ、キャストが再結集して20年ぶりの新作『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』が公開され、その魅力と人気の健在ぶりをアピール。2023年には、さらなる新作劇場版の公開が予告されている。

今回放送される『愛と宿命のマグナム』は、1989年に公開された劇場版第1作。
チャリティコンサートのために来日した美人ピアニスト・ニーナから父親探しを依頼された獠と香は、東ガエリア国の機密情報をめぐる争奪戦に巻き込まれて行く。
東ガエリアの “陰謀” と意外な形で絡み合っていくニーナの想い。彼女を守べく奮闘する獠と香。獠と腐れ縁の同業者・海坊主や警視庁の美人刑事・野上冴子などお馴染みのメンバーも事件に絡み、物語はスリリングに展開する。
獠の超絶的ガンアクションももちろんたっぷりとフィチャーされ、“もっこり” を軸とした軽快なギャグシーンも絶好調だ。

命がけの修羅場をくぐり抜けてきた凄腕スイーパーとしてのシビアな顔、美人に対して “もっこり” 連発のだらしない姿、そして相棒・香とのぎこちなくも繊細な距離感――ギャップを感じさせるいくつもの〈顔〉を通して獠が体現する独特のダンディズムは、シリーズを通じての大きな軸。
もちろん、そんな獠を多彩な演技で見事に表現する名優・神谷明の円熟した演技も大きな注目点だ。

劇場版第1作に相応しく唯一無二のヒーロー・冴羽獠の魅力が凝縮された本作の放送をきっかけにして、多くの人が改めて、また新たに『シティーハンター』の世界に魅了されることだろう。