――今回の吹替版は共演者の皆さんも豪華キャストですよね。宮野 最初に台本でキャストを確認した時、驚きを隠せず1回台本をスッと置きましたね(一同笑)。「この姉妹(戸田恵子さん、朴路美さん)と戦うのか……!」と。一緒に収録はできなかったんですけれど、吹替版を観させていただいたら、お二人共もうとんでもない迫力で。いち観客に戻って「面白―い!」と楽しんじゃいました(笑)。
▲アトラスの娘ヘスペラの貫禄と迫力を前に、さしものシャザムもタジタジに。
――緒方恵美さん演じるビリーとの繋がりの部分も、意識されましたか。宮野 シャザムを演じる難しさって、そこもあるんですよ。緒方さんの演技も含めたビリーの気持ちも持っていないといけないので、変身前の彼の心の機微なんかも意識して……なのに、どう考えてもシャザムの行動の方がコメディになっちゃうのは何でなんでしょうね?(笑) 勿論ザッカリーさんのアプローチもあるんでしょうが、やっぱりスーパーパワーを持ってしまうことで子供心が刺激されるような部分が表現されているんでしょうね。
――本作の中でお気に入りのキャラクターはいますか?宮野 やっぱりアンですかね! (アン役を演じる)レイチェル・ゼグラーさんと鬼頭明里さんが別の作品で相手役ということもあるんですが(笑)、女神なのにとても若々しい恋心を見せて様々な場面で葛藤するところもあって魅力的ですよね。
――もし宮野さんがシャザムの力を手に入れたら、何をしたいですか。宮野 ベタですけれど、空を飛べると気持ちよさそうですね! でもあのザッカリーさんのビジュアルでそのまま収録現場に入っちゃったら、気づかれなくて大変ですよね。「宮野さん、来てないんですけれど!」って大騒ぎになったりして(笑)。
――作品を楽しみにするファンの方にメッセージをいただけますか。宮野 とにかくスケールの大きい楽しい作品で、ずっとニコニコして観ていられるんですが、その一方で誰もが通過する青春の悩み、「大人になるってどういうことなんだろう」という問いと答えが描かれていきます。
皆さんも、家族やコミュニティの中で人との繋がりについて、考えてみたり悩むことがあると思うのですが、そういう心に前向きで温かな光を与えてくれる作品だと思うので、たくさんの方に観ていただきたいと思っています!
※朴路美の「路」は王へんに路
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