『EDENS ZERO』寺島拓篤＆楠大典が互いに認め合う「ライバル」の偉大さ

──アフレコ現場の様子は、第1期と比べて何か変化などありましたか。

楠　スタジオの場所が変わったぐらいじゃないかな？

寺島　そうですね（笑）。役作りや現場のムード作りに大きな変化はないと思っています。

楠　すごくやりやすい現場ですよ。収録前後にはロビーで総監督やディレクターたちと一緒にコミュニケーションをとることでキャラクターについて確認することもできるし、作品をよりよくしようという空気感がありました。

寺島　今回は大典さんと二人で収録が出来たことがすごく印象的でした。アフレコの中身はしんどかったですが、あれこれ話をしながら作業を進められたのがとても楽しくて。

楠　ほとんど作品に関係ない話だったけどね（笑）。

寺島　でもお互い敵同士なので、そんな楽しい空気を作品に乗せないように気を付けていました（笑）。

──お二人が注目してほしい、第2期の見どころは。

寺島　『EDENS ZERO』に出てくるエーテルギアという特殊能力は、アイデア次第でいろんな戦い方ができるんですが、一見乱暴そうなドラッケンが物質を何にでも変化させることが出来るエーテルギアを用いて、知的な戦略で攻めてくるんですよ。それがどんな形で発揮されていくのかは見どころの一つですね。二人の相容れなさや妙に食い違う関係性、バトルの最中の心のぶつかり合いなんかも注目ポイントだと思います。

楠　悪逆非道で逆らう者は皆殺し、みたいなドラッケンですが、人を生かすか殺すかを決めるラインが実は胸の中にあって、そういう部分が第2期でだんだん分かってくるんです。そんなドラッケンにシキがどう立ち向かっていくのかは、見どころだと思います。ドラッケンのエーテルギアはある意味無敵とも言える能力なので、シキがそれをどう攻略していくのか、ワクワクしながら観ていただきたいですね。

──では、第2期でお二人が注目しているキャラクターは？

寺島　誰もが注目キャラではあるんですが、僕は特にドラッケン配下の特殊部隊「エレメント４」のファイが好きなんですよ。落ち着いた雰囲気の敵キャラが多い中、一人だけ方言を喋りながらイキってる奴なんですが（笑）、こういうキャラが存在するだけですごくアクセントになるんだなって感じられて、ちょっとお気に入りです。

楠　ドラッケン！と言いたいところではあるんですけれど（笑）、俺はシキとレベッカが好きなので、注目はやっぱりその二人ですね。レベッカ、すごく可愛いしね。

寺島　メチャメチャ魅力ですよね、小松（未可子）さんの演技も本当に絶妙で。可愛らしさに嫌味さがないんですよ。

楠　本当にすごいよね。声優を目指す人は寺島くんだけじゃなく、小松さんの演技も勉強しておきましょう（一同笑）。

──最後に、第2期を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

寺島　第1期のラストが「この先どうなるの？」という感じでしたので、皆さんもすごく気になっていたんじゃないでしょうか。
第2期では、そんな皆さんの期待以上となる苛烈な戦いが描かれていくことになりますし、スタッフの皆さんは気合いを入れて見応えある映像を作ってくれました。キャラクターたちに感情移入すると気持ちがアップダウンしまくりで大変だと思いますが、全部ひっくるめて楽しんでいただけたら嬉しいです。

楠　どのキャラクターも深いドラマを抱えていますので、改めて第1期をおさらいしてから観てもらえると、より一層楽しめるんじゃないでしょうか。
いろんな要素が含まれていて誰もが楽しめる作品なので、ぜひ多くの皆さんに観ていただきたいですし、面白いと思ってもらえたら、ぜひ周りの人たちに薦めていただけたならって思います。

寺島拓篤／てらしま たくま
12月20日生まれ。アクセルワン所属。主な出演作は『阿波連さんははかれない』（ライドウ）、『シュガーアップル・フェアリーテイル』（キャット）、『贄姫と獣の王』（アヌビス）、『東京リベンジャーズ』（千堂敦）、『魔王学院の不適合者 ～史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う～』（レイ・グランズドリィ）ほか。

楠大典／くすのき たいてん
3月18日生まれ。アミュレート所属。主な出演作は『TIGER&BUNNY2』(ロックバイソン/アントニオ・ロペス)、『テニスの王子様』真田弦一郎役、『ヴィンランド・サガ』（トールギル）、『HUNTER×HUNTER』(モラウ)、『炎炎ノ消防隊』（レオナルド・バーンズ）ほか。

撮影／大山雅夫

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（C）真島ヒロ／講談社・NTV