『仮面ライダーギーツ』簡秀吉＆崎山つばさが語る「仮面ライダー」だと実感した瞬間

映画は『仮面ライダーギーツ』の集大成

――お二人とも仮面ライダーに変身する役どころですが、撮影中やプライベートで「仮面ライダーを演じている」と実感したことはありますか？

簡　覚悟を決めてメラ（長田庄平）、メロ（工藤遥）が待つ部屋に乗り込むシーンは、仮面ライダーの主演としての実感がありました。普段クールな英寿が熱い姿を見せるのは王道のヒーローだと感じて、自分で演じていて痺れましたね。

崎山　舞台で共演した方の息子さんが『ギーツ』を観ていて。クリスマスプレゼントとしてパンクジャックのIDコアとデザイアドライバーを、息子さんに渡す動画を見せてもらったんです。その子がものすごく喜んでいる姿を見て、「ああ、自分は仮面ライダーなんだな」とうれしくなりましたし、日本中にこういう子がいるんだろうなと感じましたね。役者冥利に尽きますし、いい仮面ライダーになろうと思いました。

――ウィンの復活を喜んでいるといいですね。

崎山　ちょうどクリスマスの時期だったから、すぐにウィンが戦線離脱しちゃったんです（苦笑）。申し訳ないなと思ったんですが、復活した後に連絡をくださって、息子さんが今もパンクジャックを好きだと知り、本当に良かったなって。

――映画でお気に入りのシーンを教えてください。

簡　僕はさっきと重なるんですが、メラとメロに立ち向かうシーンですね。ヒーローとしての英寿の見せ場になっているんです。

崎山　僕はEDクレジットで流れる、ウィンがギターを弾いているところが印象的でした。そこにある人物が現れるんですが、TVシリーズでは描かれていない二人の会話、関係が想像できる画になっていて、すごく好きなシーンです。

――ラストまで見逃せませんね。最後に英寿、ウィンのファンに向けてメッセージをお願いします。

崎山　『仮面ライダーギーツ』は登場人物それぞれにドラマがあり、想いがあり、願いがある作品です。先日配信されたスピンオフドラマ（『ギーツエクストラ 仮面ライダーパンクジャック』）では、ウィンの過去や彼が背負っているもの、デザイアグランプリの運営の仕組みが描かれています。映画はTVシリーズを観ていなくても楽しめますが、全部観た後だとより感情を揺さぶられる作品になっているんじゃないかなと。ぜひお時間が許す限り、TVシリーズやスピンオフを観て映画館にお越しいただければと思います。

簡　普段はカッコよくてクールな浮世英寿が、4人に分裂して一人ひとりどういう動きを見せるのか、楽しんでいただけたらうれしいです。
この映画には大切なものは何か、願い続ければ夢は叶うなど、さまざまなメッセージが込められています。それを子供たちに受け取ってもらえたら浮世英寿として感無量です。
『仮面ライダーギーツ』の集大成として、一年間で成長した姿を見せられればという想いで撮影に臨みました。夏休みに家族や友達と一緒に楽しんでください。