【訃報】美術監督・山本二三さん死去、『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』ほか

スタジオジブリ作品を筆頭に多数のアニメーション作品で美術監督を務め、美術家・画家としても活動した山本二三さんが、8月19日に亡くなった。70歳。
通夜は26日午後6時から、葬儀・告別式は27日午前11時から、埼玉県飯能市の広域飯能斎場で執り行われる。

山本さんは1953年6月27日生まれ、長崎県五島市出身。
美術系専門学校に在学中からアニメーションの背景を手掛け、1978年に宮崎駿監督（名義は「演出」）の『未来少年コナン』で自身初の美術監督を担当。
以降、『じゃりン子チエ』（1981年劇場版／高畑勲監督）、『天空の城ラピュタ』（1986年／宮崎駿監督）、『火垂るの墓』（1988年／高畑勲監督）、『もののけ姫』（1998年／宮崎駿監督）、『時をかける少女』（2006年／細田守監督）など日本のアニメーション史に残る数々の作品で美術監督を務め、『天気の子』（2019年／新海誠監督）では劇中に登場する絵画も手掛けた。

画集等の著作も多数あり、2011年には故郷の風景を描くライフワークの作品群「五島百景」を10年の歳月をかけて完成させた。

謹んでご冥福をお祈りします。

＞＞＞山本さんが美術監督を務めた『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』の風景を見る（写真９点）

＊宮崎駿の「崎」のただしい表記は「たちざき」