• 【訃報】『コブラ』作者・寺沢武一さん死去
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2023.09.11

【訃報】『コブラ』作者・寺沢武一さん死去

【訃報】寺沢武一さん

『コブラ』『ゴクウ』など数々のSFアクション作品で知られる漫画家・寺沢武一さんが去る9月8日に亡くなったことが、寺沢さんの作品の公式情報を伝えるX(旧・ツイッター)アカウント「ブイチギルド(@BuichiGuild)」を通じて、株式会社寺沢プロダクション代表・古瀬学氏の名義で9月11日に発表された。葬儀は家族のみで行われるという。

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寺沢さんは北海道旭川出身。
1976年に上京して手塚治虫に師事し、手塚プロダクション・漫画部スタッフ所属中に「大地よ、蒼くなれ」が手塚賞佳作に入選。
1978年、「少年ジャンプ」(集英社)にデビュー作『コブラ』を読み切りで発表して同年11月から連載を開始、左腕に最強の銃・サイコガンを仕込んだ一匹狼の宇宙海賊・コブラの活躍を描いて、一躍人気漫画家となった。

1982年には劇場版『スペースアドベンチャー コブラ』(監督=出崎統監督)TVシリーズ『スペースコブラ』(チーフディレクター=出崎統・竹内啓雄)としてアニメ版も制作され大きな支持を獲得、以降『コブラ』(後に『COBLA THE SPACE PIRATE』のタイトル表記に)は掲載媒体を変えながら描き続けられるライフワーク的な作品となった。
2009年にはコブラ生誕35周年を記念したアニメ『COBRA THE ANIMETION ザ・サイコガン』は寺沢さん自らが脚本・監督を手掛け、2019年からは最新エピソード『COBRA OVER THE RAINBOW』もWEBコミックサイト「COMIC Hu」(KADOKAWA)で掲載されていた。

また、90年代初めからデジタルでのコミック制作にいち早く注目し、92年には世界初のフルCGマンガとされる『武 TAKERU』を発表して「デジタルマンガ」という名称を生み出した。
代表作は『コブラ』のほか『鴉天狗カブト』(1987年)、『ゴクウ』(1987年)ほか多数。

謹んでご冥福をお祈りします。

*手塚治虫の「塚」は旧字体が、出崎統の「崎」は「たちさき」が正しい表記

アニメージュプラス編集部

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