• 八代拓&佐倉綾音を圧倒した『め組の大吾 救国のオレンジ』が突き付けるリアル
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2023.09.28

八代拓&佐倉綾音を圧倒した『め組の大吾 救国のオレンジ』が突き付けるリアル

(C)曽田正人・冨山玖呂・講談社/「め組の大吾 救国のオレンジ」製作委員会

『月刊少年マガジン』(講談社)で好評連載中である曽田正人原作の大人気コミック『め組の大吾 救国のオレンジ』が待望のTVアニメ化、いよいよ9月30日(土)より放送がスタートする。
若き消防官の魂の成長が描かれていく本作とキャラクターの魅力について、斧田駿役の八代拓さん、中村雪役の佐倉綾音さんにお話をうかがった。
▲(左より)斧田駿役/八代拓さん、中村雪役/佐倉綾音さん

──お二人ともオーディション時に原作コミックを初めて読まれたそうですね。

八代 火災や事故の凄惨さ、そしてそんな苛酷な現場で仕事をする人たちの心の動きや成長していく姿にすごく心を揺さぶられました。もし彼らを演じることになるなら、文字どおり命を燃やして収録に臨まなければいけないな、と思いながらオーディションを受けさせていただいた記憶があります。

佐倉 セリフを吹き込んだテープを提出するタイプのオーディションだったのですが、その時戴いた素材が、原作コミックから選んだシーンに丸がついていて「このセリフを読んでください」というものだったんです。文章だけの場合と違って、眼前に景色が浮かんでくるような感覚を覚える中で緊張感を持ってセリフを収録させていただきました。
実は雪のようなキャラクターのオーディションで受かることが少ないので、受かったと聞いた時はとても嬉しかったです。

──それぞれ演じられるキャラクターについて、どんな印象を持っていますか?

八代 駿は読者に一番近い心情で動くキャラクターなのかな、と考えています。特に大吾と雪が重い過去を心に抱えているのに対して、駿は真っ直ぐな気持ちでこの仕事に就いて頑張っている一人の青年という印象があります。
観てくれる皆さんにとっては、彼はこの作品の中の「救い」のように感じてもらえると思います。

佐倉 そうなんですよ、メインキャラ3人中2人が重い過去を背負っているという(笑)。

八代 普通は一人だよね(笑)。

佐倉 雪はとても肝が据わっていたりする、クールでストイックな女の子です。どうしても消防官にならなくてはいけない、人を救わなくてはいけない、と自分に課した十字架みたいなものを背負っているんですが、彼女を見ているとそんな風に信念や生きる目標がある人は強いんだな、と感じられますね

──それぞれの役を演じるにあたり、何か意識していることはありますか。

八代 駿はこの作品の中では一番と言っていいぐらいに激しく心が動くし、それが全て表に出るタイプのキャラクターなんですね。大吾や雪とは違っていろんな感情を見せてくれるので、その感情を出来るだけ素直に受け取って素直に放出しくことを意識して演じています。

あとは、モノローグがとても多いんです。駿の激しく揺れる感情の動きが、心の中のセリフとして表現されていて、スタッフさんと調整しながらではありますが、「『セリフなのかな』って思うぐらい豊かに表現しちゃえ」という気持ちで収録に臨んでいます。

佐倉 雪はストイックすぎるところがあるので、演じていく内に完成された大人の女性の雰囲気になっていってしまうのをスタッフさんたちが気にされていたんですね。「あくまでも未完成の女性消防官という印象は残しておきたい」ということで、経験値を上げすぎないよう、若さを残せるよう気を付けながら雪のお芝居を組み立てていきました。

──アフレコ現場の様子についてお聞かせください。

八代 収録中は凄まじい緊張感で、シーンによっては汗を流したり、身体を激しく動かしながら演じさせてもらっていました。反対に休憩時間では、(榎木)淳弥君、佐倉さんと三人で「あれ? この座組は初めてだっけ?」って思うぐらいに自然に馴染んだ感じでお喋りしたりして、すごくメリハリがある現場だなって思いました。

佐倉 とてもやりやすい収録で、楽しくアフレコできています。私にとっては榎木君も八代君も年齢的にはお兄さんなんですが、お仕事歴としては後輩というのがあって。

八代 そっか、そうだね。

佐倉 年齢とお仕事歴で合わせてプラマイゼロだと勝手に解釈して(笑)、同い年ぐらいの気持ちでおしゃべりさせていただいています。

八代 プラマイゼロ(笑)。

──八代さんから見て、雪というキャラはどう見えていますか?

八代 僕から見たら、雪は嫉妬の対象ですね。大吾もそうなんですが、強い意志と決意を持っていて、ちゃんと自分に向き合いながら活躍していて、多分僕が同じ現場に居合わせたら尊敬だけでなく「敵わないな」って思うだろうなぁ。

佐倉 それって駿みたい(笑)。

八代 ……俺、もしかして駿なのかな?(笑)

──佐倉さんは駿にどんなイメージを持っていますか?

佐倉 まず客観的に思うのは、雪と大吾が無口なタイプなので、三人組だと駿がいっぱい喋らなきゃいけないので大変だなというのと、あとは……もし現実世界で近くに駿がいたら、私は友達にならないタイプかな?

八代 (笑)

佐倉 真っ直ぐで駆け引きがない駿って、相手の気持ちに意外と無頓着なところがあるじゃないですか。本編でも気にしていましたが。私と同じメンタルの人が集まるグループには絶対いないタイプだなって(笑)。

(C)曽田正人・冨山玖呂・講談社/「め組の大吾 救国のオレンジ」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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