• 【マイ・エレメント】複数部門の連携で作り上げたキャラクターの制作過程
  • 【マイ・エレメント】複数部門の連携で作り上げたキャラクターの制作過程
2023.11.07

【マイ・エレメント】複数部門の連携で作り上げたキャラクターの制作過程

(C) 2023 Disney/Pixar


■エンバーの制作のため参考にしたのは、1980年代の映画!
アニメーション監督のグウェンデリン・エンデロルはエンバーのデザインについて、「私たちは、制作の前半を通して、より多くのコントロールを構築することになった。例えば、悲しい静かな瞬間であれば、彼女の炎はそれほど活発であるべきではなく、少しゆっくりにする。あるいは、彼女が本当に素早く動いていて、デフォルトのレンダリングではぼやけた仕上がりになっている場合は、シルエットを引き締める」と語る。

カメラとレイアウトの撮影チームは、ピーター・ソーン監督が提案した試金石となる映画を研究したと語る。「アスペクト比1.85:1の80年代の映画が多かった。エンバーの炎は2〜3フィート高く上がることもあれば、低くなることもある。フレーム内に収めるには、もっと多くのキャラクターが必要だった。1.85:1では高さがあり、正方形に少し近いが、彼女の炎のアニメーションが長方形の映像では切れてしまうことを懸念した」。

■最も難しかったキャラクター・ウェイドが完成するまでにかかった期間は1年間
照明チームは、「ウェイドと水のキャラクターがこれほど複雑になるとは思いもよらなかった。正直言って、エンバーがこれまでで一番難しいものになると思っていたが、予想に反してウェイドが今までで一番難しかった」と語る。
「まるで、CG環境の中にクロームのボールを置くようなものだー環境全体が透けて見えてしまうと気が散る。ウェイドが映り込んだ環境で初期テストを行ったが、彼の目、口、歯は見えなかった――キャラクターには見えていなかったんだ。キャラクター部門と緊密に協力し、何度もやり取りをしながら1年がかりで完成させた。彼は背景に溶け込む必要があったが、私たちは監督を説得し、ウェイドはカメレオンであり、彼の前に何があろうと、彼は変化するのだと納得させた」という。

ウェイドには50以上のコントロールがあり、キャラクター内の泡の動きから、鼻、舌、歯のエッジの取り入れ方まで、すべてを微調整することができる。キャラクターの演技、つまり感情を読み取る能力が最も重要だった。スタッフはウェイドの顔のハイライトが落ちるような技法を開発した。
ほとんどの場合、彼の顔はかなりきれいだが、時々、ハイライトを1つ入れることで、揺らぎを与え、水のように感じさせることができるという。ウェイドとエンバーが一緒に画面に登場するシーンでは、それが頻繁にあるため、映画製作者たちは、水に火が反射して見えるようにするプロトコルを開発した。ある特殊なショットでは、ウェイドの泡にエンバーの色をつけることで、その近さがわかるようにしたという。


『マイ・エレメント』
デジタル配信中(購入)/11月15日(水)MovieNEX発売
(C) 2023 Disney/Pixar
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン

<STORY>
火・水・土・風のエレメント(元素)たちが暮らす、エレメント・シティにはルールがある。それは、 “違うエレメントと関わらない” こと――。
だがある日、父の店を継ぐために頑張る火の女の子〈エンバー〉は偶然、自由な心を持つ水の青年〈ウェイド〉と出会う。
ずっと火の街にいたエンバーは、彼と過ごすことで初めて世界の広さに触れ、自分の新たな可能性を考え始める。
「私の本当にやりたいことって…?」
正反対のふたりの心が触れ合う時、色鮮やかな奇跡が起こる――。

<スタッフ>
監督/原案:ピーター・ソーン
脚本:ジョン・ホバーグ、キャット・リッケル、ブレンダ・シュエ
製作総指揮:ピート・ドクター
製作:デニス・リーム
視覚効果監修:サンジェイ・バクシ
プロダクション・デザイナー:ドン・シャンク
編集:スティーヴン・シェイファー
音楽:トーマス・ニューマン

<キャスト>( )内は、日本版声優
エンバー・ルーメン:リーア・ルイス(川口春奈)
ウェイド・リップル:マムドゥ・アチー(玉森裕太)
バーニー・ルーメン:ロニー・デル・カルメン(楠見尚己)
シンダー・ルーメン:シーラ・オンミ(塩田朋子)
ゲイル・キュミュラス:ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ(MEGUMI)
ブルック・リップル:キャサリン・オハラ(山像かおり)
クロッド:メイソン・ワートハイマー(大谷育江)
ファーン:ジョー・ペラ(伊達みきお〈サンドウイッチマン〉)

日本版エンドソング『やさしい気持ちで(マイ・エレメント ver.)』Performed by Superfly

■商品データ <発売日:2023年11月15日(水)>※データは変更になる場合あり。
タイトル(原題)/商品名:マイ・エレメント(ELEMENTAL)/ マイ・エレメント MovieNEX
価格/組:5390円(税込)/2枚組(ブルーレイ1枚、DVD1枚)
商品番号/POSコード:VWAS7494/4959 241 78401 8
(C) 2023 Disney/Pixar
ボーナス・コンテンツ(ブルーレイに収録 ※はDVDにも収録):
●カールじいさんのデート
●エンバーとウェイド
●エレメント・シティへようこそ
●未公開シーン
・母の怒り
・父のお気に入り
・疑惑
●音声解説※
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン

商品名:マイ・エレメント 4K UHD MovieNEX
価格/組:7590円(税込)/2枚組 (UHD1枚、ブルーレイ1枚)
商品番号/POSコード:VWAS7495 / 4959 241 78402 5
ボーナス・コンテンツ:MovieNEXと同様。UHDには収録無し

<デジタル配信(購入/レンタル)>
11月15日(水)発売、デジタル配信(レンタル)開始
デジタル配信中(購入)

★公式サイト

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事