――長谷川さんはレコーディングとライブで歌い方を変えている部分はありますか。長谷川 意識して変えたというよりは、あれだけのお客さんを見て否が応でも変わった感じでした。きっと喜多ちゃんもあれだけの人数のお客さんを前にしたら自然とテンションが上がると思うので、それは包み隠さずに出すようにしました。
――ということは、ライブ中のMCも喜多ちゃんを意識したものに?長谷川 それはあまりなかったです(笑)。MCの時は自分が思ったことがそのまま口から漏れている感じで、すごくフラットに喋っていました。
――そのフラットさもまた、喜多ちゃんっぽくていいですね。青山 育美って常にフラットで、天性のアイドル的資質を持っているんですよ。そこが喜多ちゃんともすごく通じているので、意識せずに発した言葉がなんか喜多ちゃんっぽい感じになるんですよね。
長谷川 そうなの? あまり自覚ないんだけど……。
――逆に長谷川さんが、青山さんにぼっちちゃんらしさを感じるところはありますか。長谷川 すごくあります!マイナス思考だけど自分に自信があるところとかそっくり。加えて、何かに熱中すると自分の世界に入るところにもぼっちちゃんっぽさを感じます。生き写しみたいだと思いながらいつも見ています。
――改めてアニメ『ぼっち・ざ・ろっく! 』の魅力はどこにあると思いますか。青山 難しいですね、一言では言い表せない。逆に一言で言い表せないことこそが魅力なのかもしれないですね……。
長谷川 それは言えてるかも! 全ての要素で手を抜かず、画面の端から端までこだわりが詰まっている。だからこそ多くの人を魅了する作品になったと思います。
画面に一瞬しか映らないポスターにも様々なオマージュが込められていて、音作りも細部にまでこだわっている。あと、アフレコもかなり綿密で、セリフ一つひとつ、とてもこだわって収録したんです。毎回収録が遅くまでかかったので、アフレコ後にみんなでご飯に行く余裕とかもなくて……。
青山 そういえばそうだった! それだけこだわって作ったからこそいい作品に仕上がり、多くの人に楽しんでいただけたと思います。
>>>「結束バンドLIVE‐恒星‐」の様子、青山吉能さん&長谷川育美さんの撮りおろしカットを見る(写真11点)(C)はまじあき/芳文社・アニプレックス