• 「萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」レポート
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2019.06.06

「萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」レポート

「萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」が世田谷文学館にて6月30日(日)まで開催中! (C)石森プロ/街づくりまんぼう

“漫画の王様”と評される石ノ森章太郎の企画展「萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」が世田谷文学館にて6月30日(日)まで開催されている。

『サイボーグ009』『佐武と市捕物控』『仮面ライダー』など数々のヒット作を生み出した石ノ森章太郎。その数は“一人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い”とギネスに認定されるほど。さらに漫画だけに留まらず、特撮・アニメ・ドラマ作品の原作や、作詩、キャラクターデザイン、エッセイと多岐にわたって活躍し、「マンガは“萬画”だ!」と「Million Art=MA」宣言する。晩年は故郷である宮城県で「マンガを生かした街づくり」に尽力し社会起業家としても活動した。

そこで本展では、石ノ森章太郎が世に残した作品の多様性と先見性を紐解くべく、「ヒーローズコレクション―特撮作品原作者として—」「ボクの萬画—萬画家・詩人芸術家として」「石ノ森章太郎による石森章太郎—萬画家・社会企業家として」の3つに分けて構成し、『仮面ライダー』第1話が全て生原稿で読める展示や、『サイボーグ009 完結編』構想ノートの展示、今回が初となる生原稿の展示など見所満載となっている。そのほか手塚治虫への追悼イラストや、東日本大震で被災した石ノ森萬画館への応援メッセージボードなども展示されているほか、石ノ森先生になりきれるフォトスポットもあるのでぜひ訪れてみてほしい。

『仮面ライダー』第1話分が生原稿ですべて読める

複製原画に記されているマークには、変身が得意な007/グレート・ブリテンが!


『仮面ライダー』の原稿の複製

 

アニメーションを作りたいという思いからトキワ荘のメンバーで会社を設立したときの話『時ヲすべる スタジオ・ゼロ1963』よりマンガを映像にしたコーナー(約10分)



吹き出しやコマ割り、擬音、光など実験的な描写で読者を引きつけた『章太郎のファンタジーワールド ジュン』や、石ノ森章太郎のライフワークでありながら未完となった『サイボーグ009』を紹介することで、石ノ森が提唱する「萬画」の神髄が見受けられる

 

『サイボーグ009』「地下帝国“ヨミ”編」の名場面の生原稿

 

『サイボーグ009』のゼロゼロメンバーたちを印象的なセリフと共に紹介

 

『サイボーグ009』「神々との闘い編」の名場面の生原稿

 

未完となった『サイボーグ009』の構想ノートと、その意思を継ぎ完結された『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』のコーナー

 

石ノ森章太郎の『青いマン華鏡』に因んで万華鏡となっているコーナーでは、石ノ森の実験的な手法を紹介。くぐると次のコーナーへ

 

JUNとたどる石ノ森章太郎WORLD」コーナー。各キャラクター達が描かれている貴重な原画を展示

 

石ノ森の最晩年にすべて鉛筆で描かれた『ファンタジー・ワールド ジュン 雪の女は愛で死ぬ』の原稿。繊細なタッチに思わず足が止まる

 

石ノ森先生になりきれるフォトスポット! 先生の若いときバージョンのベレー帽も。キミはどっちで撮る?

 

石ノ森ガールズが見れる『プレイコミック』の複製原稿が覗けるブラックボックス!

 

今回初展示となる「刺青」「蝉しぐれ」「木枯らしが吹いて冬がきた」の原画! そのほか『二級天使』『イナズマン』『さるとびエッちゃん』『幻魔大戦』『佐武と市捕物控』などの原稿や複製原稿など

 

石ノ森章太郎の自伝的マンガで、手塚治虫との思い出を振り返り「萬画宣言」をする『風のように…背を走りすぎた虫』と、若くして亡くなった姉・由恵との思い出を綴った『青いマン華鏡』を紹介

 


手塚治虫への追悼イラストや石ノ森章太郎の「萬画」への考察メモの展示のほか、マンガ家になるための『マンガ家入門』や小説、エッセイ、雑誌の特集記事なども展示。本展のタイトルになっている『レオナルド・ダ・ビンチになりたかった』も展示されている

 

東日本大震災で被災した石ノ森萬画館への応援メッセージボードも展示されている