• やなせたかし生誕100年記念の特別展「やなせたかしとアンパンマン展」を開催!※開催中止のお知らせ
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2019.12.27

やなせたかし生誕100年記念の特別展「やなせたかしとアンパンマン展」を開催!※開催中止のお知らせ

特別展「やなせたかし生誕100周年記念 やなせたかしとアンパンマン展」

子ども達に大人気の「アンパンマン」の生みの親、やなせたかし(1919-2013)の生誕100年を記念した特別展「やなせたかし生誕100周年記念 やなせたかしとアンパンマン展」は、名古屋市博物館にて2020年1月25日(土)〜3月29日(日)まで開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から会期途中での中止となりました。

なお、名古屋市博物館は3月31日(予定)まで休館となります。


やなせ先生は、漫画家であり、詩人であり、イラストレーターでもあり、絵本作家でもあり、多岐にわたって活躍した。

1919年2月6日に生まれ、高知県で育ったやなせ先生は、大学卒業後、就職するも徴兵され戦争を経験する。戻ってから高知新聞社で雑誌編集を担当した後上京し、三越百貨店にグラフィックデザイナーとして勤務、1953年退社し、その後はフリーとして舞台美術家や作詞家、放送作家として活躍する。
1967年に『ボオ氏』が週刊朝日マンガ賞を受賞。1973年には月刊『詩とメルヘン』をサンリオから創刊し編集長を務める。同年フレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん』に『あんぱんまん』を掲載。
1988年にアニメ『それいけ!アンパンマン』が放送されると爆発的な人気となり、アンパンマンはやなせ先生が2013年10月13日にこの世を去られた後も、子ども達に大人気キャラクターとしていまも存在し続けている。

本展では、そんなやなせ先生の生誕100周年を記念して、多彩な創作活動の歩みを、「アンパンマン」など代表作の絵本原画やタブロー画、創作活動の原点とも言える漫画や、30年間編集長をつとめた雑誌『詩とメルヘン』の表紙原画などから辿っていく。

戦争を体験したやなせ先生にとってのヒーロー像は、正に食べ物を分け与えてくれる「アンパンマン」だった。
ちなみにアンパンマンの原型となる話は雑誌『PHP』で連載されていた短編童話の一つ「アンパンマン」(1969年10月号掲載)で、貧困や戦争で飢えに苦しむ子ども達に空が飛べるおじさんがアンパンを配るも、戦わないヒーローは大人のみならず子ども達にも理解されず、悲しい最後で終わるというお話(翌1970年、短編童話をまとめた単行本『十二の真珠』にも収録)。
やなせ先生の作品を通して、その温かい人柄や人生観に触れてみてはいかがだろうか。

そのほか会期中、講演会や展示説明会が行われたり、親子で展覧会を楽しむイベントとして、アンパンマンが会場を訪れたり(毎週日曜/11:30〜と13:00〜の2回、各回20分程度)、絵本朗読会なども行われ、大人から子どもまで楽しめる展覧会となっている。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から以下の関連イベントが中止となります。ご確認下さい。
・アンパンマンが遊びにくるよ!(パトロールにくるよ!) 3月1日、8日、15日、22日、29日
・絵本朗読会 3月11日、12日
・展示説明会 3月14日

文/村北恵子

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