• 『アーヤと魔女』武部聡志がこだわりぬいた古き良きロックサウンド
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2020.12.28

『アーヤと魔女』武部聡志がこだわりぬいた古き良きロックサウンド

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

『アーヤと魔女』の音楽に込められたのは、60~70年代を席巻したブリティッシュロックのサウンドとスピリット――宮崎吾朗監督とは『コクリコ坂から』の名コンビである武部聡志さんに、お話をうかがった。

――宮崎吾朗監督とのお付き合いは『コクリコ坂から』から

武部 そうですね、その後もNHKの『山賊の娘ローニャ』だったり、縁が途切れずに。でも『アーヤと魔女』は、本当にまだ何も固まっていない段階からお話をいただいたので、今までの作業とはかなり様子が違いました。

――最初に、具体的なリクエストなどがあったのですか。

武部 吾朗監督から音楽の方向性を「グラムロックとかビンテージロックのスタイルにしたい」と。そういう意味では、挿入歌「Don’t disturb me」がスタートでしたね。

一口に60年代・70年代のロックといってもいろいろありますから、その中でどこにフォーカスを当てるかを考えていく中で、マンドレークがキーボードを弾く設定だったらギターロックよりはキーボードが入ったロックのほうがいいだろう、と。そこで、あの時代にあったそれに当たる楽器、ハモンドオルガンをメインにすることを決めました。この曲のサウンド感みたいなものから劇中の音楽が派生していった感じです。

――具体的な作業はどのような感じで進められたのですか。

武部 まず一度、スタジオにミュージシャンを集めてバンドスタイルで何曲か演奏してみる、みたいなことを試しにやってみたりしましたね。その時の曲は全ボツでしたが(苦笑)、吾朗監督から詞のイメージや、サンプルになりそうな楽曲をメールで送ってもらって、それを受けて僕がデモ曲をいくつか投げた中から吾朗監督が選んだのがあの曲です。

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部