• 『ARIA』はいつも側に寄り添ってくれるーー『ARIA The CREPUSCOLO』キャストインタビュー
  • 『ARIA』はいつも側に寄り添ってくれるーー『ARIA The CREPUSCOLO』キャストインタビュー
2021.03.20

『ARIA』はいつも側に寄り添ってくれるーー『ARIA The CREPUSCOLO』キャストインタビュー

(C)2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー


不思議なものに出会える時間

本作『ARIA The CREPUSCOLO』のストーリーは、水先案内店「オレンジぷらねっと」のメンバーを中心に描かれている。
ネオ・ヴェネツィアの街が、落ち葉の絨毯で彩られる秋。
オレンジぷらねっとで修業の日々を送るアーニャには、気がかりなことがあった。
お互いに多忙なこともあり、長い間会えていない先輩のアリスとアテナ。
そのせいで元気がないアテナに対し、アリスはなぜか会うのを避けている様子。
友達のアイとあずさにも協力してもらい、先輩たちが絶対に会える方法を探す中、アーニャは今の自分だからこそ見える “景色” があることに気づかされる……。

ーー今回の劇場版で、ご自身が演じているキャラクターの魅力がよく出ていると感じたシーンを教えてください。

広橋 アリスは、これまでのシリーズの中で大きく変化した女の子です。最初のシリーズ(『ARIA The ANIMETION』)では、天才少女と言われているけれど不器用で、自分の殻に閉じこもっている雰囲気がありました。でも、灯里ちゃんや藍華ちゃんと出会って少しずつ心を開き、殻がほぐれて柔らかくなっていくような感じがありました。もうちょっと柔らかくなってきたところで、もう一度いろいろ悩んだり考えたりするのが2作目(『ARIA The NATURAL』)で、3作目(『ARIA The ORIGINATION』)では大きな成長を見せてくれました。そして、さらにその先のアリスが見られるのが今回の劇場版。どのシーンにもいろいろなアリスが出てきますが、いちばんアリスっぽいなと思うのは、魔女っ子ベファーナのシーンかな。「大人になるって、つまんない」というセリフとその時のアリスの佇まいには、きっとみなさんがイメージする彼女がよく現れているんじゃないかなと思います。

茅野 アーニャは前作からの登場だったので、今回、やっと彼女の芯の部分が見えてきたかなって思います。また、新キャラクターのアレッタがアーニャの幼馴染みということで、まさかの子供時代まで演じることができて、それも嬉しかったです。そういうところを手掛かりに、前作で骨組みを作ったアーニャを肉付けしていければいいな、という感覚で演じました。中でも特に印象的だったのは、アレッタちゃんがアーニャに対して言ってくれた、ある “言葉” です。アーニャに向けた言葉だけれど、茅野個人にも強く響きましたし、きっと今、その言葉を必要としている人がたくさんいるんじゃないかなとも思いました。ぜひいろいろな人に本作を観ていただいて、それぞれの心に届いたらいいなと思っています。

佐藤 アテナさんは歌うことが好きで、ちょっとボンヤリしているように見えて、ドジっ子で……というキャラクターですが、今まで内面が描かれていることは少なかったと思います。今回は、そんなアテナさんが「何を思っていたか」が描かれています。「あの “ボンヤリ” の奥で、こんなにたくさんのことを一生懸命考えていたんだ。でも、やっぱりアテナさんだから、考え方のベクトルが何か変かも?」みたいな(笑)、その可愛さは、私的にもキュンとしました。アテナさんが大好きな私・佐藤利奈として今回の劇場版でいちばん嬉しかったことは、みんなに囲まれているアテナさんを見られたこと。そのシーンで「ありがとう」と言ってはにかみながらにっこり微笑むアテナさんは、「ああ、アテナさんだなぁ……」と感じました。みんなの中にいてこそアテナさんだなぁって思って、とても嬉しかったシーンです。

ーー最後に、本作のタイトル「CREPUSCOLO」はイタリア語で「夕暮れ/黄昏」という意味ですが、みなさんは「黄昏」という言葉にどんなイメージをお持ちですか?

茅野 黄昏……夕日とか、風が吹くとか、落ち葉のイメージがありますけど。落ち葉は作中にも出てきますね。

広橋 そうだね、出てくる。

佐藤 わたしは、猫の背中を思い浮かべます。

茅野 ああ……いいですねぇ。

佐藤 外をぼんやり見ている猫の背中に、黄昏を感じる(笑)。

広橋 哀愁を感じるのかなぁ。

茅野 背中が語るって感じですね。涼さんは何かありますか?

広橋 黄昏といえば……妖怪!

茅野 妖怪!?

広橋 黄昏って、妖怪が出てくる時間じゃなかったっけ? だから「誰そ彼=たそがれ」って言うんだよって、聞いたことがある。

茅野 今回のタイトルのイメージとはずいぶん違うような……。

広橋 タイトルに込められたイメージは、きっともっと素敵だと思います(笑)。

茅野 今回の劇場版で、涼さんの黄昏のイメージも変わりますよ。妖怪から『ARIA』に。

佐藤 でも、考えてみたらちょっと『ARIA』っぽいかも? 妖怪、つまり “不思議なもの” に出会える、みたいな。

広橋 ……素敵! それだ! ミラクルだよ!(笑) そう、黄昏は “不思議なものと出会える時間” です!

茅野 それにしましょう、決定です!(笑)


蒼のカーテンコール3部作最終章を飾る『ARIA The BENEDIZIONE(アリア ザ ベネディツィオーネ)』の公開決定も発表され、
その超特報は、現時点では『ARIA The CREPUSCOLO』本編終了後に劇場でのみ観ることが可能となっている。
ぜひ劇場に足を運び、優しい世界を堪能しつつ、最終章への期待を膨らませてほしい。

広橋涼(アリス・キャロル役)
ひろはし・りょう/8月5日生まれ/新潟県出身/青二プロダクション所属/『7SEEDS』(野火桃太郎役)ほか

佐藤利奈(アテナ・グローリィ役)
さとう・りな/5月2日生まれ/福岡県出身/俳協所属/『とある科学の超電磁砲』(御坂美琴役)ほか

茅野愛衣(アーニャ・ドストエフスカヤ役)
かやの・あい/9月13日生まれ/東京都出身/大沢事務所所属/『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』(シルフィエット役)ほか

(C)2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー

アニメージュプラス編集部