• 異世界のスローライフを満喫!『スライム倒して300年』悠木碧×和氣あず未インタビュー
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2021.04.10

異世界のスローライフを満喫!『スライム倒して300年』悠木碧×和氣あず未インタビュー

和氣あず未(左)と悠木碧(右)


不思議なテンポのほのぼの会話劇

ーーお二人は、この作品の魅力はどこにあると感じていますか?

悠木 私はドラマCDの時からアズサ役を担当させていただいていますが、女の子同士のかわいさもちゃんと残しつつ、わりとリアル寄りのテンポでギャグが進んでいく、会話劇がおもしろいなと思っています。そこにアニメーションがつくことで、会話の面白さがより活かされつつ女の子のかわいさも強化されていくところが、今回のアニメだと思います。じつは収録はもう終わっているのですが、「絵は後から合わせますから、お芝居的に、遊んでもらえるのならいくらでも結構です」という収録方法だったんです。

和氣 そうでしたね。

悠木 そんな風に、われわれの芝居をリスペクトしていただけて。もちろん、われわれの側も絵をリスペクトしたいという気持ちを持っていたので、お互いがお互いのテンポに気を遣いながら収録していました。そういうやりとりから生まれる楽しさが、この作品の魅力ではないかと思います。

ーー会話のやりとりが楽しそうですね。

悠木 そうですね。ただかわいいだけじゃなくて、割と現実的なおかしさもあって(笑)。そこは、私が演じるアズサが担っている部分だったりもするのですが。いろいろな表情を持った女の子たちが、いろいろな事情を抱えて登場します。穏やかな雰囲気が漂いつつ、そこに「穏やかに生きることの良さ」というテーマもしっかり詰め込まれているので、そこも魅力かなと思います。

和氣 基本、異世界が舞台のスローライフで、登場するキャラクターたちの “種族” がバラバラなところも魅力的。それから、私が本当におもしろいと思うのは、アズサを演じる悠木さんの演技です!

悠木 えっ……本当に? ありがとう!(笑)

和氣 本当におもしろいです! 私はドラマCDのシリーズでは途中からの参加でしたが、悠木さんのアズサは “だらけている女性” を演じている風の演技ではなく、本当にだらけているようなリアリティがあって……。

悠木 (笑)

和氣 それが本当に意外で、おもしろいです。それに、不思議なテンポ感や多彩な突っ込みも好きです。ですから、作品自体の魅力も大きいですが、引っ張ってくれるアズサ=悠木さんのお芝居も大きな注目ポイントだなって思っています。

悠木 やったぁ! 嬉しい、ありがとう!! 私なりに「アズサがこういう人だったらおもしろいのにな」という思いで演じていたけれど、ギャグってスベるのがいちばんキツいじゃないですか(笑)。今、少なくとも和氣ちゃんには響いていたとわかったので、ホッとしました(笑)。

和氣 いえいえ、みんなに響いていますよ!(笑)

ーーそんなアズサですが、どんなキャラクターだと捉えていますか。

悠木 現実から異世界に転生してきたので、この作品中で唯一の “リアリティ” というところが個性になっているのかなと。現実的な目線でファンタジーを切っていくという、ちょっとメタ視点がしっかり活きているキャラクターです。みんながキュートに女の子を演じている中で、ペースを乱していくのが特徴なのかなと思います。でも、ただおもしろい人ではなく、結構 “男前” なところもあります。女の子がたくさんいるからこそ際立つ、器の大きさもあって、“優しいお母さん” というよりは “ビッグママ” なんですよ(笑)。そこが魅力でもあるし、おもしろさにつながるポイントでもあると思います。300年も粛々と暮らしているところに、わちゃわちゃ他人がやってきて「家族」になっても、困惑せずに「まあ、いいか」と済ます図太さもおもしろいです。

和氣 悠木さんが言う “ビッグママ”、まさしくその通りだなと思います。アズサはとても優しくて、自然と周りに女の子たちが集まってくるんです。私が演じるフラットルテも、最初はあまり他人に懐かないキャラクターでしたが、気が付けば「ご主人様、ご主人様」ってアズサにすっかり懐いているし、他のキャラクターもまるでママを取り合っているような感じです。自然と人が集まってくるような魅力が詰まっているキャラクターだなと思います。

ーーでは、フラットルテはどんなキャラクターでしょう?

和氣 フラットルテはブルードラゴンという種族の女の子ですが、ブルードラゴンはもともと脳筋的な人が多くて、その中でも彼女は特に脳筋。とりあえず行っちゃえ! という猪突猛進型の子です。いつもギャーギャー騒いでいますが、アズサに褒められたらシッポをブンブンふっちゃうみたいな、ドラゴンだけどワンちゃん味のあるキャラクターです。表情もコロコロ変わるし、とてもかわいいと思います。

悠木 レッドドラゴンのライカちゃんが忠犬だとすると、フラットルテちゃんはちょっとおバカ犬みたいな感じかなと……(笑)。

和氣 (笑)

悠木 アズサの周りにはいろいろなタイプの女の子がいますが、根っからのボケって意外と少ないんです。その点、フラットルテは安心してボケを任せられる感じ(笑)。彼女がいれば、とりあえず画面はおもしろいです。でも一方で、実は歌が上手い、みたいな。

和氣 そう、歌が上手いという意外な設定があったりもするんです。

悠木 きっと、直感で生きている子じゃないかな。感覚的な人は心を音楽に乗せたりするのが上手いし。そうかと思うと、突然、裸になって走り回っちゃったりして。年齢的には他のみんなより年下ではないけれど、何となく末っ子寄りの愛おしさがあったりしますね。そんな賑やかな子ですけれど、和氣ちゃんの声と絶妙な天真爛漫さのおかげで、「がさつでヤバい子」にならずにちゃんと「かわいい」の枠に収まっているのが重要だと思います。

和氣 ありがとうございます、嬉しいです! 最初にドラマCDを演じる時は、キャラクターを見て「あれ、この子がアホな子なの?」というくらい、ちょっとおねえさんぽい印象でした。でも、いろいろなイラスト見たりしていくうちに「やっぱりアホな子だな」と思い始めました(笑)。ですから、アニメでは天真爛漫さをより前面に出せているんじゃないかなと思います。
▲アズサ(声=悠木碧)
▲フラットルテ(声=和氣あず未)

(C)森田季節・SBクリエイティブ/高原の魔女の家

アニメージュプラス編集部

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