――車いすを使ったアクションとなると、いわゆる “立ち型” のヒーローのように取っ組み合うことができない難しさがあると思うのですが。西村 それはすごくありました。通常のヒーローと違って上半身だけでアクションをしなければならないこと、そしてハイパーホイールに常に乗っているために動きも制限されるので、アクションを考えるというのは、非常に難しかったと思いますね。撮影自体も車いすをグリーンバックで吊って回転させるなど、いろいろ苦労はあったみたいです。
――アラート星は大志が子どもの頃お父さんに教えてもらった、地球と同じような星という設定ですが、これは話が進むにつれて大きな鍵となる存在になるのでしょうか。西村 そうですね。グーがなぜ特殊な能力を持っているかの理由にもつながっていきますし……。
――では3話を通して見ることで、それらの謎は解明される?西村 次第に明らかになってきます。ただ、謎が100%解明されるかっていうと……。
――謎が解明されない? それは『ガンディーン』のストーリーが今後も展開されていく、ということでしょうか。西村 そうしたいと考えています。今回3話の放送ですが、この作品は設定をかなり細かく練り込んでいて、そのすべてを消化できなくても構わない、というスタンスで作っているんです。
――なるほど、例えばこの続きを今後1クールでじっくり描いていく、みたいなこともありえるわけですね。西村 まず評判次第でしょうけれどね。できたら続けていきたいなと思っています。
――では最後に、今回の『ガンディーン』にどんな手応えを感じていますか。西村 例えば、十数メートルの怪獣と等身大ヒーローとのバトル、しかも38分という尺(放送時間)でヒーローものを描くことってあまりないですよね。そういう部分も含めて、自分としては「結構新しいものを作れたな」という充実感を抱いています。
▲怪獣・ラゲルトとのバトルも必見!
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