――闇奈のライバル的存在である不動について、佐倉さんが認める彼のいいところを教えてください。
佐倉 つい応援したくなる性格をしているところでしょうか。
不動みたいな、いわゆる “猪突猛進系の主人公” って、見ている側が「なんでそうなるの!?」とツッコみたくなるような行動をすることが多くて。
不動も例に漏れず、そういうこともしますけど、それでもこちら側をイライラさせないと言いますか(笑)。「まったく、不動はしょうがないな、もう」って思わせられるのが、彼のいいところだと思います。
デス美に対してとにかく一途だからなのかな? 「まっすぐだから許される」だけではない彼の好感の高さは、不思議な魅力ですね。
――さて、第8話ではデス美への想いが強すぎて闇奈は暴走してしまいましたが、そんな彼女にちなんで、佐倉さんの “つい暴走してしまうほど好きなもの” を教えてください。
佐倉 洋服が大好きなんです。今、家の一部屋を丸ごと、服を置く場所にしてるんですが、7畳くらいあるスペースが全部埋まってしまっていて。ラックを新しく買ってもすぐ満杯になっちゃうし、もう1年間毎日違う服を着られるくらいの枚数を持っていますね。
こんなにあっても仕方ないと自分でもわかっているし、親にも怒られるんですけど……服との出会いは一期一会だという思いが強すぎて、どうしてもやめられないんです。
ちなみに買うときは、通販で買うことが多いです。お店で買うこともあるのですが、通販サイトを見ていて気になった服を「実物を見てみたい!」というだけで買ってしまったり。
あと、「このコロナ禍でデザイナーさんは大変だろうな」と、デザイナーさんに課金する意味も含めて買ったりもします。
知り合いのデザイナーさんに話を聞くと、やっぱりコロナ禍でみんな外出を控えているから、服を買う人も減っているらしくて。そう聞くと、つい使命感にかられてしまうんですよね、「経済回すぞ!」って(笑)。
以前、好きなデザイナーさんの展示会に行ったときには、「地方のバイヤーさんでもそんなに買いませんよ!」と驚かれてしまいました……。
理性のリミッターが外れて暴走するってこういうことなんだろうなと、自分のことながら思っています。
――インパクト大のエピソードをありがとうございました。では最後に、読者へメッセージをお願いします。
佐倉 私としては、闇奈の本心と正体が判明して「ここからが楽しくなってまいりました!」という気持ちです。不動とデス美のロミオとジュリエットを楽しむ中で、また別のロミオとジュリエットが始まったかのような感覚で、闇奈とデス美の関係値を見守っていただけたらと思います。
そしてもちろん、引き続き、不動とデス美の関係性も応援してもらえたらうれしいです。
>>>インタビューカットや作品KVを見る(写真5点)(C)野田宏・若松卓宏・講談社/恋せか製作委員会