劇場版『からかい上手の高木さん』挿入歌は島にちなんだ「楽しい思い出」

――大原さんの中では、中3の夏の一番の思い出って何ですか？

大原　中3の夏は、部活漬けでした。管弦楽部で私はバイオリンだったんですけど、本格的に合宿も行うような部活だったんです。だから夏休みだろうがあまり関係なく、中学は3年間部活に明け暮れていましたね。でも中3の夏は、千葉県の九十九里浜のすぐ近くで合宿をして、練習の合間に友達と海ではしゃいだり、でも練習は練習で本気でやって。その時の夏休みは、今でもとても思い出深いものになっています。

――でも中3の夏って、受験もありますからね。

大原　そうなんですよね。私は部活のことしか頭になかったけど、夏期講習と部活のどっちを優先するとか、周りの子は結構ピリピリしていたかもしれないです。でも一生心に残るものだからこそ、よく考えて大切にしてほしいという気持ちです。

――映画の中では「虫送り」という夏の行事も出てきますね。

大原　私は愛知県に住んでいたことがあるのですが、安城七夕祭りというのがあって、それは毎年すごく楽しみにしていました。きっと観てくださる皆さんがお住まいの地域にも、夏の風物詩と呼ばれるような行事があると思うので、それぞれの中の懐かしさも重ねて観ていただくのもいいなと思いますね。

――そして『高木さん』シリーズでは、高橋李依さん演じる高木さんがJ-POPをカバーしたエンディングテーマも毎回話題です。大原さんの第3期主題歌・挿入歌と「はじまりの夏」を収録したCD『Island Memories』のほかに、高橋さんが歌うエンディングテーマを収録した『「からかい上手の高木さん3&劇場版」Cover Song Collection』もリリースされます。

大原　劇場版でもエンディングテーマを歌われていて、週替わりで全4曲あるそうです。最低でも4回、毎週行かねば（笑）！

――オープニングテーマを作る上で、高橋さんがエンディングテーマを歌うことは意識したりしますか？

大原　いえ、全く考えてないです。「きっと今回も素敵だろうな～！　楽しみだな～！」って思うくらいですね（笑）。

――高橋さんの歌の印象はどんな感じですか？

大原　すごく好きです！　私は声フェチで、女性のウィスパーめな声がドンピシャなんですね。りえりーさんが高木さんとして歌う時は、少しウィスパーめな声で歌が聴けるので、もうたまりません（笑）。原曲もどれも好きな曲ばかりですけど、それをりえりーさんの高木さんで聴きたい、むしろそっちを聴きたいと思う曲もたくさんあります。声フェチの私にしたら、エンディングテーマは毎回最高です！

――高橋さんは他にもたくさんキャラクターソングを歌われていますけど、ちゃんと高木さんになっているのがすごいですよね。

大原　そうなんです。自分とは違うキャラクターの声で歌うって自分にはできないので、「どうやっているんだろう?」って、いつも尊敬しかないです。

――では最後に大原さんから、劇場版「からかい上手の高木さん』のどんなところを楽しみに観てほしいか教えてください。

大原　アニメシリーズ第3期から続くお話なので、テレビアニメを毎週楽しみにしていたのと同じ感覚で、楽しみにしながら映画館に行ってほしいです。絶対素晴らしい作品になっているので、映画を観て感じた気持ちをその空間でみんなと分かち合えたらなと思います。私も絶対行くので、映画館でお会いする確率が高いと思いますけど（笑）、皆さんが映画を観てどんな反応をするのかもすごく楽しみです。

――西片は、第3期のホワイトデーでは結局ハッキリとした告白をしていないんですよね。それが、劇場版ではどうなるかという。

大原　だから「西片がんばれ！」って気持ちです（笑）。個人的には第3期の文化祭で、高木さんが倒れそうになったところに西片が助けに駆け込んで、高木さんがアドリブで「あの春の日から……」というセリフを言ったところで、私は『高木さん』のアニメが好きでいて、『高木さん』を観てきて、本当に良かったなと思いました。ホワイトデーのシーンももちろん大好きですけど、文化祭のところで「ありがとう～！」という気持ちになりました。劇場版でも、「もっとありがとう～！」って言いたいです！！

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