■ハチャメチャ感のあるメロディだからこそ生まれた歌詞
――はじめに曲を聞いたときの印象は？
May’n まず、アニメサイズのメロディを頂いた時点で、大石さんらしさが溢れる、展開がすごく多い曲だなと思いました。このアニメサイズだけでもひとつのドラマが描けそうだと感じましたね。
フルサイズの曲になったとき、普通は1番があったら、その繰り返しのような形で2番がくると思うんですが、この曲では、Aメロで使われていたメロディが2番ではBメロっぽくなっていたり、Bメロだと思っていたものがAメロになっていたり。いわゆる《Aメロ→Bメロ→サビ》という構成じゃないところに、ハチャメチャ感があっていいなと思いました！
――《Aメロ→Bメロ→サビ》という構成ではないことで、苦労されたことはありますか？
May’n 歌詞を書く際に、1番のAメロで書いた気持ちが2番のAメロでちょっと変化して……という風に、1番と2番で、同じセクションの歌詞が対になるように意識することが多いのですが、それが全くできないというのが、今回すごく難しかったです。
でも逆に、「そういう作り方ができないんだったら、ちょっとハプニング的な歌詞にしたら面白いんじゃないかな！？」という発想になりまして、そこから「べっぴんさん べっぴんさん ひとつ飛ばしたら…えっお母さん！？ 来るなら先に言ってよお！」という歌詞が生まれました。あのメロディがあったからこそ、すごく楽しい曲になったなと思っています！
■May’nさんのこだわりが詰まったMV
――曲と同様に、お笑い芸人の「きつね」さんが出演されているMVも、すごく楽しい雰囲気ですよね。
May’n そうですね！ MVでは、「BIGBOSS（新庄剛志）さん」や「ナジャ（・グランディーバ）さん」といった、きつねさんのネタがふんだんに詰まった、たくさん笑えるMVになっているので、ぜひきつねさんのファンの方にも見ていただきたいですね！
――今回、きつねさんにMV出演をオファーされた理由は？
May’n 歌詞を書いているときに、「自分自身を信じる気持ち、相方を信じる気持ち、周りの人を信じる気持ち、ファンを信じる気持ち、自分たちのお笑いを信じる気持ち、こうした信じる気持ちがあったから、ここまでたどり着けた今があって、これからもっともっと行ける場所があるはず！」という曲のストーリーイメージを持っていました。
なので、お互いを信じていて、自分たちのお笑いを信じていて、笑顔で進み続けているお笑い芸人の方に出演していただきたいなと漠然と考えていたんですけど、そのときにパッと思い浮かんだのがきつねさんでした。
きつねさんは、とにかくいつも笑顔でメディアに出られていますし、お二人は同級生ということで、若いときからずっと楽しくお笑いをやってこられた方というイメージがありました。そんなきつねさんがこれまで歩んできた道のりを、MVで描かせてもらいたいと思い、オファーさせていただきました。
――MVを作る上でこだわったところはどこですか？
May’n 構成にはすごく意見を出させていただきました。今までのMVと比べると、私自身はあまり出演していないんですが、『あはっててっぺんっ』という楽曲を届けるために、細かくアイデア出しさせていただきました。
きつねさんが仕事を頑張っているシーンがあったり、プライベートっぽいシーンがあったり、過去の写真を使わせていただいて、今までいろいろなことがあったよねという昔を振り返るようなシーンがあったり。そういう演出にもこだわっているので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね。
（Ｃ）株式会社Digital Double
寺林 沙樹
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