――主人公のダーク・シュナイダーについて、魅力を感じるところを教えていただけますでしょうか。
楠木 不可能が無い感じがするところでしょうか。
東山 分かる~。
楠木 絶体絶命のピンチをどうにかしてくれるところは、頼れるヒーローという感じがするのですが、それだけではなくて……やっぱりちょっと、こう……(笑)。
東山 言葉を選んでる(笑)。
楠木 男性としてあまりよろしくないなというシーンがあるのもまた、ギャップとして惹きつけられるというか。あと、特にヨーコ目線ではほっとけないような、ちょっと子犬っぽさもあるところがダーク・シュナイダーの強いだけじゃない魅力なのかなと思っています。
東山 私自身は、じつは粗野な男性はあまりタイプではないんですけど(笑)、不思議なことにダーク・シュナイダーだけはシーラを演じているせいか、結構惹きつけられるものがあって。ともりちゃんが言ってくれたみたいに、「この人なら何とかしてくれる」という絶対的な安心感があるんですよね。それに、基本は女性にだらしないのに、ヨーコだけは特別扱いするのもなんかいいよね!
楠木 ヨーコを演じている身としてはちょっと嬉しい(笑)。
東山 そう! 「お前だけは助けてやるよ」みたいな感じで言ってくれるのもすごくいいなと。悪い男と分かっていてもどうしても惹かれてしまう、中毒性のある魅力を持っているのかなと思います。
シーラを演じていると、どうしてもヨーコとダーク・シュナイダーには深い絆があるので間に割って入れない……それが余計に気になってしまう感じがあって、苦しい胸中です(笑)。叶わないと思っていてもやっぱりかっこよくって、惹きつけられてしまいますね。
――他に登場するキャラの中でお二人が注目する、またお気に入りのキャラはいますか?
東山 私はルーシェが大好きで! もともと少年萌えしてしまうんですけど(笑)。
楠木 (笑)
東山 本当にかわいくって! いろんなキャラクターが出てくるので、皆さんそれぞれのお気に入りのキャラクターが必ず見つかると思うんですけど、少年萌えの方にルーシェはめちゃくちゃ刺さると思うんです!
この子を一人にしておけないっていう目が離せない感じとか、ヨーコにかまってほしくてまとわりついていたり、たまにぴょこんと犬耳が生えちゃったりして、かわいくてたまりません。純真無垢かと思えばそこからダーク・シュナイダーに変わるっていう、大幅にギャップをつけてくるところも含めて、非常に良いなと感じております。
――3話ではシーラがルーシェにアクセプトするシーンがありましたよね。
東山 ヨーコは接吻に対する恥じらいが結構あったわりに、シーラはすんなりでしたよね。ほほを赤らめることもなく……でも、そのシチュエーションを傍から見ていた私の感想としては、非常に良かったです!(笑) 母性ある人から少年へのキス……なんて清らかで美しい!って。非常に良いものを見たなと眼福感がありましたね。
――ありがとうございます(笑)。楠木さんはいかがでしょうか?
楠木 たくさんいるのでなかなか絞れないのですが……私はやっぱりガラとダイ=アモンが好きです。ダイ=アモンは、アフレコの時に真横で子安(武人)さんの演技を見てしまったので、虜になってしまいました。目が離せないし、何か喋るたびに面白くって……登場シーンはそんなに長くないのに、すごく印象に残っています。
キャラクター性というところでは、私はガラがすごく好きです。お母さんっぽいところがあって、世話好きで困った時に頼りにもなるんだけれど、あまり深く干渉してこなくて。でも陰では見守ってくれているという、まさにお母さんという感じ。最初は敵としてヨーコと出会いますが、そこから優しい一面が見えてくるところや、人間なのにすごく強くて、背景に努力が見えるところなども含めてすごく素敵なキャラだなと思います。
(C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会