• 『ぼくらのよあけ』原作:今井哲也の母校・中央大学にて特別試写会開催!
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2022.10.20

『ぼくらのよあけ』原作:今井哲也の母校・中央大学にて特別試写会開催!

(C)今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会


続いて今井先⽣に【漫画家⼈⽣で⾟かったこと】を伺いたい学⽣からの質問に、今井先⽣は「締め切りまでに原稿を書くのは毎回⼤変ですね。アニメ化になると嬉しいのですが、アニメサイドからシナリオやデザインなどチェックするものが⼤量に発⽣するので、なんて⼤変なんだ! と思います」と述べ、「『ぼくらのよあけ』は2011年1⽉発売号から連載し、途中に震災があり、製紙⼯場が被災して雑誌が出るかどうかわからなくなった時がありました。それでも、描けば誰かが読んでくれて少しでも元気になってくれるかなと思いながらネームを描いてました」と連載時のエピソードも明かした。

⼀⽅、⿊川監督は、アニメーション制作について聞かれると「⾟くない作業はないですね。産みの苦しみは漫画もアニメも同じだと思います。」と苦笑い。「ただ苦しく感じるからこそ、想いを込めて作れるところもあって、『感動した』『好きです』と⾔ってくれる達成感は作品を作らないと得られないです。まだ⾒ぬお客さんに向けて作っている感覚は常にありますね。」と作品への向き合い⽅を語った。

【原作から劇場アニメする際に、限られた尺で何を描くかの取捨選択】について問われた⿊川監督は「『ぼくらのよあけ』についていえば、脚本の佐藤さんとディスカッションし、 ”悠真とナナコの関係性“ “悠真とナナコの初恋物語” として描く⽅向性にしました。本編を観ていただくと、物語冒頭から悠真を追っかけていて悠真が写ってないシーンはほぼありません。⼆⼈に直接かかわらないエピソードはカットしていきました」と述べる。

【作品がいろんな⼈から様々に解釈されること】については「意図と違う時はありますが、その⼈の解釈があってるかどうかが⼤事ではないと思います。ただ、伝わることの喜びは⼤きいですね」と語った。

【2049年が舞台ですが、団地があり近未来だけどノスタルジーを感じる世界観が印象に残りました。意識された部分ですか?】との質問に対し、今井先⽣には「古いものと新しいものが混在している世界観は、現実もそうなっていますよね。元ネタは鉄腕アトムですね。古い街並みとロボットが描かれていて…」と明かしながらも、「現実でも、例えば、21世紀になったら建物や道路などが⼀⻫に⼊れ替わるわftではなくて、建物は古くて電話線だけ新しいなどといったように少しずつ変わっていきます。このキャンパスには10年ぶりに来ましたが、新しい建物があったり、建物は同じでも机や椅⼦が変わっていたりしますよね」と本⽇の会場も例に挙げながら⾃⾝の学⽣時代も振り返った。

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『ぼくらのよあけ』
(C)今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会
配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ
公開日:10月21日(金)全国公開
キャスト:杉咲花(沢渡悠真役) 悠木碧(ナナコ役)
原作:今井哲也 「ぼくらのよあけ」(講談社「月刊アフタヌーン」刊)
監督:黒川智之
脚本:佐藤大
アニメーションキャラクター原案・コンセプトデザイン:pomodorosa
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:吉田隆彦
音楽:横山克
アニメーション制作:ゼロジー 配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ
(C)今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会
★アニメ公式HP
★アニメ公式Twitter:@bokura_no_yoake

アニメージュプラス編集部

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