• 『火狩りの王』観れば観るほど面白さが増す!炉六役・細谷佳正が語る魅力
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2022.12.26

『火狩りの王』観れば観るほど面白さが増す!炉六役・細谷佳正が語る魅力

(C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW


――炉六を演じる上で意識していることはありますか?

煌四を守りながら落獣を狩るシーンがあるんですけど、そのシーンのセリフに「!」が書いてあって、激しくセリフをいう印象があったんですけど、それをしない方が経験値の高い、熟練した火狩りのエキスパートだという雰囲気を感じてもらえるだろうと思いました。炉六が危機感を感じる必要がないというか。
意識しているとしたら、心拍数が上がらない常に冷静な感じ、だと思います。煌四と燠火家の内情とか、政治的なことに巻き込まれていく時に、例えば動揺だったり、個人的な感情を表に出すということは、生き延びる上で不利だと思うし、他人に情報を与えないようにしているんだと思います。ただ、全く感情が出ないからといってロボットみたいにしてしまったら、視聴者はつまらないと思うので、自分の中ではバランスを取ってやっているつもりでいます。

――細谷さんが思う、見どころや注目点をお聞かせください。

1回文明が滅んだ後に火を使おうとしても火を使えないという設定が、『とんでもなく現実離れしたファンタジーではない』というか。もしかしたらあり得るかも知れない世界観なんですね。理屈で考えるとあり得るかもという、ある意味でリアリティがあるSFっていうんですかね? それが個人的にですけど、押井守さんらしさに感じました。
何度かの滅亡を迎えたことを視聴者に感じさせないまま物語が展開するので、楽しんでもらえると思います。

――放送を楽しみにされている皆様へメッセージをお願いします。

最近の多くのアニメは、ファッションのように若い方に広く受け入れられているエンターテインメントの一つだと思います。一方でショート動画の流行は、長編作品を観るのが大変という人も多いという事だと思います。
そんな中で、『火狩りの王』は、設定や世界観も単純ではないし、視聴者が、積極的に観るという姿勢を取らなければ、物語の面白さを感じ辛い作品だと思います。
僕が若い頃に見ていた押井さんの作品に漂っていた「一見さんお断り」みたいな雰囲気はあるとは思うんですけど、そういう作品も面白いんだということを伝えていける作品だと思います。
魅力的なキャストが沢山出演していますし、今あるたくさんの作品とは少し違って、観れば観るほど面白さが増していく作品だと思うので、ぜひ注目してもらえたら嬉しいです。

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(C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW

アニメージュプラス編集部

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