• 『金の国 水の国』スタッフがこだわる豪華絢爛&自然豊かな美術の世界
  • 『金の国 水の国』スタッフがこだわる豪華絢爛&自然豊かな美術の世界
2023.01.03

『金の国 水の国』スタッフがこだわる豪華絢爛&自然豊かな美術の世界

(C)岩本ナオ/小学館 (C)2023「金の国 水の国」製作委員会


今回、特に清水が重視したのが原作の世界観。単純に写実的な美術でまとめると重たいイメージを与えがちなため、デジタルに加えて手描きの素材も加えることで、原作の雰囲気に合った柔らかい美術を目指したという。
手描きの背景は水彩画のような風合いにこだわり、ポスターカラーを透明な水彩画風に重ね塗りする手法で作業がすすめられ、トータルで約70枚を作成。1枚描くのに2~3日の時間がかけられ、絨毯の一枚一枚、食器棚の食器や空中庭園の構造なども丁寧に仕上げられている。
「モザイク美術などはCGも考えましたが、岩本先生の魅力を出せる作風ということで、手描きにこだわりました」(渡邉監督)
▲<金の国>王宮全景 美術ボード

▲<金の国>王女の部屋 美術ボード

▲本編の場面カットより。王宮の床面のモザイク美術にも注目だ。

完成した映画はどこもお気に入りシーンばかり、と清水は語る。
「自然が映る森のシーンや生活感のある<水の国>の村の絵が、僕にとって好きな部類の絵ですので楽しかったですね。勿論<金の国>の方も、とても細かい描写が出来て良かったと思っています」
▲<水の国>国境近くの森 美術ボード
▲<水の国>ナランバヤルの家の前の道 美術ボード

▲<水の国>ナランバヤルの家の居間 美術ボード

渡邉監督は「観た後に周りにある色んな愛に気付いてもらえたら最高だな、と思います。多幸感があって、観た方も優しい気持ちになれる満足感の高い作品になっています」と、公開を待ち望むファンにメッセージを送る。本作を観終えた後、あなたもきっと金の国・水の国を訪れてみたいという気持ちになるはずだ。

>>>目を奪われる風景の原点を初公開!『金の国 水の国』美術ボード&場面カットを見る(写真20点)

(C)岩本ナオ/小学館 (C)2023「金の国 水の国」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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