• 『劇場版マクロスF 虚空歌姫』に込められた総集編を超えたこだわり【日曜アニメ劇場】
  • 『劇場版マクロスF 虚空歌姫』に込められた総集編を超えたこだわり【日曜アニメ劇場】
2023.03.11

『劇場版マクロスF 虚空歌姫』に込められた総集編を超えたこだわり【日曜アニメ劇場】

(C)2009 BIGWEST/MACROSS F PROJECT


制作発表当時はあくまでも「TVシリーズの総集編プラスアルファ」という触れ込みだったが、いざ蓋を開けると大幅な新規作画・再撮影が行われ、アフレコに至っては完全新規収録。シェリルはスパイかもしれない?――という疑惑を軸にミステリアスなストーリーが展開、前半こそTVシリーズをなぞっているが、後半はオリジナル展開へと突入。キャラクターの関係も微妙な変化を見せている。
TVシリーズに触れたことのない人でもすんなり物語世界やキャラクターを受け入れられる作りになっているので、今作から『マクロスF』に入門してTVシリーズへと遡っていくという楽しみ方もできるはずだ。

TVシリーズから導入されている3DCGのアクションシーンは、大画面に映えるトリッキーで立体的、スピード感満点の演出で見応えたっぷり。また3DCGはシェリルやランカのライブシーンでも存分に活かされており、〈マクロスシリーズ〉の真骨頂ともいえる戦闘とライブが融合するクライマックスも、大きな見どころになっている。

そして、菅野よう子が手掛けた主題歌/挿入歌の数々は、TVシリーズ同様まさに本作の「聴きどころ」だ。本作のために書き下ろされたシェリル歌唱の「ユニバーサル・バニー」「pink monsoon」「オベリスク」、ランカ歌唱のCMソングなど、注目曲が目白押しだ。勿論「射手座☆午後九時 Don't be late」「ダイヤモンド クレバス」「ライオン」などの鉄板曲も楽しめる。
シェリルを演じる遠藤綾、シェリルの歌唱を担当するMay’n、ランカ役を演じる中島愛の魅力が凝縮された魅惑のヒロイン像を多角的に味わえるのも、本作の最重要ポイントなのだ。

昨年の2022年に放送40周年を迎え、さまざまな記念企画も展開中の〈マクロスシリーズ〉。
今回の『劇場版マクロスF』2週連続放送は、その唯一無二のユニークな世界の魅力を改めて再確認できる絶好の機会となりそうだ。


>>>銀河の果てまで抱きしめたい!『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』名場面を見る(写真13点)

(C)2009 BIGWEST/MACROSS F PROJECT

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事