• ゲームプロデューサーが太鼓判を押した『バイオハザード:デスアイランド』の面白さ
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2023.06.27

ゲームプロデューサーが太鼓判を押した『バイオハザード:デスアイランド』の面白さ

(C)2023 CAPCOM / DEATH ISLAND PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED

全世界でシリーズ累計出荷本数が1億3000万本を超える、大ヒットサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』。その魅力はゲームジャンルにとどまることなく、実写映画・CGアニメ・コミックなど様々なメディアミックスが展開されている。
7月7日に公開される最新フルCG映画『バイオハザード:デスアイランド』は、シリーズ初の連続CGアニメドラマ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』の制作スタッフが再び集結した話題作だ。
公開に先駆けて『バイオハザード』シリーズのシリーズプロデューサーを務めるカプコン・川田将央プロデューサーを迎え、本作の魅力について語って頂いた。

――まず、川田プロデューサーの本作における役割について教えていただけますか。

川田 今回は恥ずかしながら大したことはしていなくて(笑)、今作では映像やゲームで展開している『バイオハザード』の世界観を主に監修しました。制作途中からの参加だったんですが、関わらせてもらった仕事は非常に楽しかったですね。
脚本は深見(真)さんがゲームをプレイされていない方でも面白いと感じてくれるように仕上げてくれましたし、Quebicoさんの最新テクノロジーによって描かれたCG映像も見応えがあり、凄く嬉しかったですね。

――では、完成した『デスアイランド』をご覧になられての感想は?

川田 『バイオ』らしさを突き詰めたというより、CGムービーとして尖っていながら「すごくバランスの取れた作品」に仕上がっていると思いました。
過去の出来事に絡めたキャラクターの掘り下げ部分でも、ゲームのファンであれば「あの事件に絡んでいるんだ」と楽しめる工夫がされていますし、ストーリーも判りやすく、全体的に綺麗にまとめて頂いたと思っています。

――『デスアイランド』は原作『バイオハザード』シリーズにおける主役キャラが一堂に会したオールスター戦のような印象を受けました。

川田 ジルの初登場が大きかったと思います。敵を倒す・目的を遂行することだけではなく、映画では登場人物の心情も感じ取れますのでキャラクター同士の厚い信頼関係にも是非注目してほしいです。実はレオンとジルの共演はゲームでは実現しておらず『デスアイランド』が初なのですが、それを感じさせなコンビネーションの良さが違和感なくしっかり描かれています。

――確かに観ていて、違和感なくキャラクターが集まっていく感覚がありました。

川田 また彼女が加わったことでクリスとレオン、クレア、レベッカ、個々のキャラクター同士の対称性が際立っているのが面白いですね。既に関係性があるクリスと違ってクレアやレベッカはジルのことをどう思っているのか、危機一髪の時でもジョークや軽口を叩くレオンに対してジルがどのように絡んでいくのかなど、ファンにとっては見どころが多いのではないでしょうか。
今までもCGアニメはキャラクターの競演が話題になっていたのですが、ついにジルが登場したことで欠けていたピースが見事にハマったというか……キャラ関係のバランスの良さという部分でも貢献していると思うんですよね。

――お話のとおり、今回は本当にジルの大活躍が柱になっていると思います。

川田 最初の企画から「今回はジルを出したい!」という製作側の強い要望がありましたので、彼女を中心とした物語には狙っていたとおりに仕上がっていたと思います。
ただ映画の年代設定から考えると、ジルがゲーム『バイオハザードRE:3』に寄せたファッションで登場することに一部ファンの間では物議を醸しだしていたようです。これはヘアスタイルや服装など様々なバリエーションデザインしたにも関わらず『RE:3』に寄せたのは、脚本の展開が速いこともあり観客を混乱させないことへの配慮とも伺っています。もう登場した瞬間から、観客に「ジルだ!」とわかってもらいたかったのでしょう。

(C)2023 CAPCOM / DEATH ISLAND PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED

アニメージュプラス編集部

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