• ゲームプロデューサーが太鼓判を押した『バイオハザード:デスアイランド』の面白さ
  • ゲームプロデューサーが太鼓判を押した『バイオハザード:デスアイランド』の面白さ
2023.06.27

ゲームプロデューサーが太鼓判を押した『バイオハザード:デスアイランド』の面白さ

(C)2023 CAPCOM / DEATH ISLAND PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED


――映像のクオリティも2020年発売の『バイオハザードRE:3』に登場する姿そのままのものですから、自分は試写を観ていて思わずコントローラーを握りたくなるような瞬間が多々ありました。「あ、これゲームじゃなくて映画だった!」みたいな(笑)。

川田 (笑)。ただ『デスアイランド』の物語の時間軸は『RE:3』よりも後の設定なので、その分キャラクターが少し年齢を重ねているところも、しっかりとモデリングされています。

――アクション演出でも気になるところがありまして……CGアニメでありながら、そのアクション描写に「生身のスタントっぽさ」を感じたんですよ。さながら実写作品でのCGを導入した立ち回りシーンみたいな印象を抱きましたが、その辺りはやはり狙ってのものでしょうか?

川田 おそらくおっしゃるとおりで、羽住(英一郎)監督は実写アクションのイメージを大事にされていたと思います。もちろん人外なキャラも多数登場するのですが、対比的に主人公側は実際に挑戦できるギリギリのアクションを目指していたのではないかと思います。

――その一方で、サバイバル・ホラーの要素もしっかりあるのが、ファンにはたまらないですね。

川田 激しいアクションの後に突如ホラーっぽい雰囲気になったり、静と動の演出がメリハリ良く決まっていますよね。さすが羽住監督だなと改めて感じ入りました。

――『デスアイランド』の舞台は、かの有名な監獄島・アルカトラズなのですが、シリーズファンはここから「あ、これは『コード:ベロニカ』のロックフォート島のオマージュでは?」と連想させますし、脚本の深見さんは相当な『バイオ』マニアですね。

川田 ええ。深見さんはゲームをかなりやり込んでいる方なので、脚本を読むと、シリーズにおける人間関係の複雑さなども全部理解した上で作り込みをされていて、物語の緻密な深い部分まで配慮されていると感じられました。

――本作は「悪役」も注目ポイントの一つになっているんじゃないかと思います。今回の事件の首謀者はこれまで原作に登場してきた「アンブレラのふっ切れている科学者」とは少し違って、このような事態を引き起こす特別な「理由」があります。

川田 今回の悪役は、悲しい過去を背負ったことをきっかけに自身の手で再び悲劇を起こそうとしているんですが、それに対するジルやレオン、クリス、クレアにも同じような悲しく辛い過去を抱えています。
悲劇をきっかけに一方は悪に染まってしまったけれど、一方は善であり続けようとしている――ゲームだと、そういった心情部分の表現や体感性の演出は難しくなってしまうんですが、本作はシナリオと演出で見事に昇華していて、映画ならではの見どころになっていると思います。

――ゲームの『バイオハザード』シリーズも第1作発売から今年で27周年を迎え、映像作品も実写版・CG版を含めてかなりの作品数が送り出されていますが、本作を通して新しい『バイオハザード』の魅力に触れることができるというのは、第1作の発売日からプレイしていた、いちファンからしても感慨深いものがあります。

川田 あまり意識していませんでしたが、27年ですか! 自分としては、もうアッと言う間に過ぎ去った感じしかしませんけれど(笑)。そういう意味では、今回の『デスアイランド』は、これまで応援してくださってきたゲームファンが観たいと思っていた『バイオハザード』の物語に仕上がっていると思います。

本予告編を公開してからもう200万以上の再生回数を重ね(5月中旬現在)、それだけファンの期待値も高いのだと実感しています。ゲームもこれから、新しい世代に向けてドンドン作っていきたいと思いますが、まずは『デスアイランド』をお楽しみください!

>>>ジルほかメインキャラが大集結!『デスアイランド』名場面を見る(写真9点)

(C)2023 CAPCOM / DEATH ISLAND PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事