宮川愛李『タンバリンの鳴る丘』の制作秘話インタビュー！【後編】

2019年にリリースしたTVアニメ『名探偵コナン』エンディングテーマ「Sissy Sky」のミュージックビデオが、“灰原哀による「Sissy Sky」歌ってみた動画”の効果も手伝って300万回を超える再生数を記録している宮川愛李が、TVアニメ『レベル１だけどユニークスキルで最強です』エンディングテーマ「タンバリンの鳴る丘」をリリース。インタビュー後編では、「タンバリンの鳴る丘」のミュージックビデオ撮影の裏側や、宮川が他人に負けないこと、地元・式根島に対する想いなどを聞いた。（後編／全2回）

●宮川愛李『タンバリンの鳴る丘』の制作秘話インタビュー！【前編】

■MVの見所は、カラフルなティッシュペーパーをフワフワさせるシーン

――ジャケット写真やアーティスト写真のデザイン、ミュージックビデオの制作秘話や見所など教えてください。

宮川：今回は楽曲に合わせて、私の好きなものや心が弾むものを使いたかったので、自分で可愛いなと思って買った衣装を着ています。MVは監督さんが楽曲を聴いて、感じてくれた印象を掛け合わせたビジュアルになっています。

――衣装はどこで買ったのですか？

宮川：全て渋谷で買い集めました。田舎者なので、渋谷に行けば何でもあると（笑）。MVは、シンプルに言うと“アイドルっぽい”と言うか、今までにないキュートな私が見られます。「お！この子可愛いじゃん！」って、ジャケットやサムネイルで目を引くような可愛さやカラフルさといった、華やかな部分をどのカットでも出して行こうという話をして。結構キラキラなお菓子をいっぱい使ったり、柔らかい光を当てたり、フワフワなものが散りばめられています。

――見所のシーンはありますか？

宮川：色が付いたカラフルなティッシュペーパーを、引き抜いてフワフワさせるシーンがあって。そのティッシュは1箱2000円くらいするので、何度もそのシーンを撮ることができなくて、めちゃめちゃ念入りにリハーサルを重ねて撮影したので、そこはぜひ見てほしいですね。以前TV番組で、橋本環奈さんがティッシュを素速く引き抜くギネス記録にチャレンジしていたので、その動画を見ながら「手首の向きはこうかな」って、すごく研究しました。私の努力のカットをぜひ！

■ご飯も毎日美味しいし、毎日熟睡できて、幸せを自覚している

――TVアニメ『レベル１だけどユニークスキルで最強です』の主人公は、レベルは最低だけどスキルは最強ということで、宮川さんがこれだけは他人に負けないスキルは何かありますか？

宮川：私は小さい頃からそうで、「これだけは人に負けない」というものが無いんです。そもそも地元が小さい島で、子供の数も少なくて中学の時は全校生徒が8人だったから、何かで1番にならなくても自分の良さを認めてもらえていたんです。その代わり周りと比べられやすいというのもあって、それで悩んだこともありました。でもアーティストの世界で周りを見ると、私と同年代の同じような女の子はいっぱいいるわけで、だからこそ個性を出そうとみんな頑張っていて。そういう環境に置かれたことが今まで無かったので、今はそれがすごく新鮮でありつつ、誰にも負けないものを持つことが今後は大事になって来るということは分かっているので、正直そこに関してはすごく焦っています。ただ根本の性格が、楽観的すぎてしまって（笑）。

――島で育ったから大らかなんでしょうね。

宮川：はい。ご飯も毎日美味しいし、毎日熟睡できているし、幸せに楽しく日々を過ごせている自覚があります。

――ある意味でその楽観的なところが、誰にも負けない部分かもしれないですね。

宮川：確かにそうかもしれないです。何でも楽しめるとか、結果的に最後は笑っていたいと思う、したたかさみたいな部分は、誰にも負けないかもしれないですね。そんな風に育ててくれた地元に感謝だし、そういう自分の根本にあるものは、これからも曲げたくないですね。