【相手役を聞いたときの気持ちは?】――本作でW主演を務めるお二人ですが、もともと面識はあったのでしょうか?樋口 はい。二人ともスーパー戦隊シリーズに出演していたので面識はもちろんありましたし、『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』では共演もさせていただいています。
――では、本作の相手役を聞いたとき、どう思いましたか?樋口 やっぱり知り合いとなると、気まずさや難しさは当然あるんだろうなと思っていたのですが、いざ現場に入ると全然そんなことなくて。とてもやりやすい相手で、ありがたかったです。
――増子さんは?増子 最初はビックリしましたが、幸平(樋口さん)は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で一年間主演を務め切った方なので、もう頼り甲斐しかないなと思いました。
樋口 フフッ(照れ笑い)
――撮影していく中で気付いた相手の意外な一面があれば、教えてください。樋口 お笑いセンスがあって、すっごく面白いところです。僕はお笑いが大好きなので、嬉しい発見でした。
増子 僕も幸平のお笑い好きな面は意外でした。でも、面白いことが好きという共通点があったおかげで、すぐ打ち解けることができました。
樋口 撮影の合間によく二人でキャッキャしていました(笑)。
【思わず二人が笑ってしまった撮影時のエピソード】――撮影時の印象的なエピソードがあれば、教えてください。増子 ダヨちゃんが瑞貴にカレーを作ってあげるシーンがあるのですが、テストでそこのモノローグを助監督さんが読んでくださって。
樋口 それダメだって(笑)。
増子 ダメかな(笑)? じゃあ、作品名は伏せるのですが、その読んでいただいたモノローグが、某有名アニメのナレーションのように聞こえてしまって(笑)。夜遅くて疲れていたということもあって、笑いを堪えきれず……。
――ツボに入ってしまったんですね(笑)。増子 はい。このとき以外にも、笑いを堪えるのに必死になる場面が何度もありました(笑)。
樋口 たくさんありましたね(笑)。
――ぜひ他のエピソードも教えてください!樋口 瑞貴と葉が二人でお風呂に入るシーンがあったのですが、安村監督が「逆からの画も見たい」とおっしゃって。でも、逆から撮るには浴槽の縁を歩いて、窓を越えないといけなかったんです。そこで、すごく細い浴槽の縁を安村監督が必死に歩いてくださったのですが、その姿がとても可愛くて、思わず笑っちゃいました(笑)。
増子 あれは笑いましたね(笑)。「もう玄関から出て周ってくる方が早いんじゃないか!?」というくらい大変そうだったのですが、「急いで撮らないと!」と思って、茨の道を進んでくださったんだと思います。
【晴れが好きな樋口さんと、雨が好きな増子さん】――本作にちなみまして、『天気』にまつわるエピソードがあれば、教えてください。増子 僕、雨が大好きなんですよ。だから、梅雨の時期は嬉しくて。雨を浴びるために、傘を差さず散歩に出かけることもあります。大雨の中、傘を差さずに歩いている人を見かけたら、それはたぶん僕です(笑)。
――(笑)。雨のどういうところが好きなんですか?増子 昔から雨の日の匂いが好きで。特にアスファルトの湿った匂いが大好きです。あと、雨の日に人工芝でサッカーするのも好きです。
樋口 「サーン」ってなるよね。
増子 そうそう。ボールが「サーン」って滑る感じが好きなんです。
――樋口さんはいかがですか?樋口 僕は晴れの日が好きです。天気のいい日は、屋上でひとりボーっと考え事をしたり、外で台本を読んだりしています。
――増子さんとは対照的ですね。本日はありがとうございました!>>>【樋口幸平さん×増子敦貴さん】眼福! 尊すぎる2人の撮り下ろしカット(写真10点)撮影/真下裕(Studio WINDS)