『アリスとテレスのまぼろし工場』プレミア試写のサプライズに岡田麿里「毛穴が開いた」

中島みゆきさんが主題歌を担当することになった経緯について、中島さんの大ファンという岡田監督は「ダメ元で、というか、当たって砕けたい」という気持ちでオファーをしたところ、描きおろしの新曲「心音（しんおん）」が主題歌に決まった経緯を説明した。
ここで、中島みゆきさんから届けられたサプライズの音声メッセージが公開され、会場から大きな拍手が巻き起こった。
中島さんから「岡田麿里さまを尊敬申し上げております」と言われた岡田監督は「毛穴が開きまくって……ありがとうございます。本当にすごく良い曲なんですよ」と恐縮しきり。
▲岡田麿里監督

上田さんは中島みゆきさんの喋り声を聞いたのが初めてだったようで、「すごくチャーミングな方ですね」と、歌とトークのギャップに驚いたようだった。

最後に、3名から改めて会場に集まった観客に向けてメッセージが送られた。

「（本作には）決して爽やかではない少年少女たちの青春、というイメージがあるんですけれど、『すごく曇り空が似合うな』とか『錆びた匂いを感じられるな』とか、そんな風に思いながらこの映画の中にドップリ浸かっていくと、いろんな感情が心の中に渦巻いていって爆発しそうになる……そんな気がしています。睦実というキャラクターも不思議がいっぱいあふれている子なんですが、睦実視点で観るこの物語はちょっと違った風に見えたりする面白さがある作品だと思うので。思いを膨らませながら、何度も観ていただきたいなと思います」（上田さん）

「たくさんのスタッフさん、キャストのみんなの熱量と、愛と、勇気と、本当にいろんな感情が合わさって出来ている作品で、画面の隅から隅までそれが伝わってきます。五実に関して言うとネタバレになってしまうんですが、五実を最後まで演じて、そして完成した作品を見て、誰かを真っ直ぐに好きになる気持ちってすごく素敵なことだし、好きっていう気持ちっていろんなことを飛び越えちゃうんだな、っていうことをご覧になった皆さんにも感じてもらえることが出来る作品になっていると思います。皆さんの心に届くものがあったらいいなと心から願っています」（久野さん）

「制作過程は簡単なものではありませんでした。『本当に完成するのかな？』ってスタッフも不安だったと思うんですけれど、そんなスタッフたちの途切れない熱量と愛情で走り切れたなって思っています。皆さんに少しでも何か引っ掛かるものがあったらいいな、と思っていますので、『アリスとテレスのまぼろし工場』宜しくお願いいたします」（岡田監督）

かくしてスタッフ＆キャストのこだわりと作品への愛情を深く伝えるトークイベントは、観客の熱い拍手に包まれて幕を閉じた。

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（C）新見伏製鐵保存会