• 『暴食のベルセルク』関智一の「暴演」に逢坂良太・東城日沙子も完敗?
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2023.10.03

『暴食のベルセルク』関智一の「暴演」に逢坂良太・東城日沙子も完敗?

(左より)ロキシー役・東城日沙子さん、フェイト役・逢坂良太さん、グリード役・関智一さん (C)一色一凛/マイクロマガジン社/暴食のベルセルク製作委員会

スキルの優劣が絶対の世界で、城の門番であるフェイトは《暴食》という腹が減るだけのスキルを持って生まれたことで最底辺の生活を強いられていた。しかしある日、城に侵入した賊を仕留めたことにより、フェイトの世界は一変することに。「無能」と蔑まれ続けていた少年の下克上が、今始まる――。

原作シリーズが累計150万部を突破する人気ダークファンタジー『暴食のベルセルク』が遂にアニメ化、この10月より放送がスタート。フェイト役・逢坂良太さん、フェイトの相棒である意志のある剣《強欲》のグリード役・関智一さん、そしてフェイトと同じ門番仲間の聖騎士ロキシー役・東城日沙子さんに、作品の魅力やアフレコ現場の様子についてお話をうかがった。

──原作小説やコミック、シナリオを読んでの感想からお聞かせください。

逢坂 孤独なダークヒーローを描いた今までにない作品、というのが読んだ時の感想です。真っ直ぐな青年であるフェイトがグリードという意志を持つ剣と出会い、相棒として認められることで成長していくんですが、手に入れた力の代償として危うさも持ち合わせてしまうことになるというハラハラドキドキが味わえました。

 「主人公がスキルのせいでお腹を減らして、いっぱい食べちゃう」っていう話だと聞くと可愛い食いしん坊が「もう食べられないよう」みたいな感じになるようなノリを想像していたんです(一同笑)。でもフェイトの生い立ちや虐げられている扱いとか、結構シリアスな話が内包されていて、そこら辺のギャップが面白い作品だなって思いました。

東城 ライトな異世界転生ものかと思いきや、本当にどっしりと重厚感のあるファンタジーものですよね。ロキシー目線だと、聖騎士として父から譲り受けてきたもの、民衆や同僚の聖騎士たちとどう向き合っていくのか、この先の展開がとても楽しみな作品ですね。

──それぞれ演じられているキャラの見どころや推しポイントなどをお聞かせください。

逢坂 フェイトは「ザ・主人公」という感じでもない、ちょっと変わったキャラクターなんですね。さらに暴食のスキルも今後どんな方向に作用していくのかもまるで未知数ですし……彼がどんな未来を選択するのか、ぜひ見守っていってほしいと思います。

 僕は別作品のキャラで喋る剣を持っていたことがあったんですが、主人公の相棒が剣というのは面白い設定だと思います。
あとグリードは過去には人間だったみたいで、なぜ剣になってしまったのかという謎の部分もあったりします。フェイトの成長や葛藤、ロキシーの恋模様などだけではなく、グリードにも注目して頂いて、作品を楽しんでもらえると嬉しいですね。

東城 ロキシーは真面目でしっかり者で誠実で、嘘もつけない凛とした女性です。その非の打ち所のないところが、彼女の魅力なのかなって感じています。「こうあってほしい」っていう正ヒロインの姿を体現してくれている女の子だなと思いました。

──今回の共演について、皆さんどんな印象を持たれていますか。

 逢坂君は他作品でもご一緒していますけど、今回のコンビみたいな関係での共演は初めてですね。東城さんも一緒の現場は初めてで、新鮮でした。あと、二人がたまたま同じ事務所ということもあって、何となくアウェイ感もあったりして……(笑)。

東城 とんでもないです!(笑)

 とにかく初めてづくしの現場なので、とてもワクワクしていますね。

逢坂 僕も東城さんとレギュラーでご一緒するのは、まだ2回目なんですよ。同じ事務所の人と共演することってあまりないので、聞いたときはすごくビックリしました。
関さんは、何度かお仕事でお会いしていましたが「いつか一緒にガッツリやりたいな」と思っていたので、今回バディの立場で共演出来るのはすごく光栄です。

東城 私もシンプルにお二人との共演は「光栄です」という気持ちでいっぱいです。逢坂さんとあまりご一緒することはありませんでしたし、関さんは憧れの先輩の一人でしたので「一緒にお芝居出来るんだ!」という喜びとプレッシャーが押し寄せている感じでした。

──皆さん、フレッシュな気持ちでアフレコされているわけですね。

 僕らはどんな現場でも常にフレッシュだよね?(笑)

東城 永遠のフレッシュです(笑)。

──各キャラを演じるにあたって、皆さんどんなところに気を付けていらっしゃいますか。

逢坂 素のフェイトは意外と周りの色に染まりやすいというか、その場の空気にすっと入って行きやすいキャラクターなので、序盤では彼の心の影は見せず、そうした気安さみたいな雰囲気を出していくように演じました。
あと物語の中で髑髏のマスクを付けることになるんですが、それによって何かしらフェイトの中で解放される部分もあるかと思いますので、そこもしっかり表現していきたいですね。

 グリードは剣なので「表情や口パクがないから自由に演じられるな」と思っていたんですが、実は多少縛りがあった方が、演技の発想のとっかかりになるところもあるんだと気づきましたね。演じ方の塩梅をどのあたりに持っていくかは悩みましたし、難しかったですね。

東城 ロキシーは「聖騎士としての凛とした芯のある部分と、親しい人だけに見せるくだけた表情のギャップを付けたい」と監督さんたちから聞いてましたので、メリハリのあるお芝居を心がけています。
あとフェイトに対してグイグイ距離を縮めていっている印象があるんですが、そういう積極さは私にない部分なので、ビビらずしっかりと二人の関係を築けていけるように意識しました。

──アフレコ現場の様子はいかがですか。

 和気あいあいとしちゃっているよね。脇を固めている人たちもフレンドリーな人が多くて、居心地のいい現場です。

逢坂 関さんのグリードは「あ、思った以上に自由な感じで演じられているな」ということが結構多くて(笑)。そういう意味では僕にも瞬発力が必要でしたし「関さん、今度はどんな風に来るんだろう」って毎週楽しみにしていました。

東城 別ブースで収録していると関さんの声が漏れて聞こえる時があって(笑)、反応しないように気を引き締めつつ演じていました。

 「入れられるなら、台本にない部分を膨らませてアドリブもやって構わないよ」って言われていたんですよ。でもストーリー的にシリアスな部分やチャチャを入れにくい二人のやり取りもあったりして、結局普通のままに終わった日は「何もやれなかったな……」「ふがいないな」と思いながら帰っていました。いつか大っきな爆弾を落としてやりたいとは思っているんですけれど(笑)。

東城 これから先の展開でですか?(笑)

逢坂 それ、シリアスなシーンで来たらどうしよう……(笑)。

──「暴食のスキル」にちなんだ質問ですが、近頃自分がしてしまった暴食エピソードについてお聞かせください。

 うちの近所に、最近大行列ができる有名なトンカツのお店が出来まして、あまりにも美味しそうだから、並んですごく分厚いトンカツが乗っているカツ丼を食べてみたんですよ。メチャクチャ美味しかったんですが、メチャクチャお腹いっぱいになりました(笑)。

逢坂 今年の頭、マクドナルドがメニューの値上げをする前日にドライブスルーで1000円以上いろいろと買い込みまして、家に帰って全部一人で暴食しました。

東城 すごい(笑)。私は昨年末に実家に帰った時、お土産にカニを5キロぐらい持って帰って、家族みんなで食べました。他のみんなが残したカニも、私が完食しました(笑)。

──どれもすごい暴食ぶりですね(笑)。では、最後に放送を楽しみに待つファンにメッセージをお願いします。

逢坂 素晴らしい現場の雰囲気も芝居に乗せつつ、映像、音、僕らの声の全てにおいて最高を目指した作品を皆さまにお届け出来るように、これからも頑張っていきたいと思います。ぜひ放送開始を楽しみにお待ちください!

 アクションシーンも、アニメならではのダイナミックな動きと映像が楽しめます。グリードについても、美麗な表現をご期待いただけたら嬉しいです。

東城 戦闘シーンだけでなく、様々な人間模様が垣間見えるところも見どころです。いろんな角度から味わうことが出来る作品だと思いますので、放送を楽しみにしていてください!

>>>3人の熱演に注目!アニメ『暴食のベルセルク』第1話先行カットを見る(写真12点)

(C)一色一凛/マイクロマガジン社/暴食のベルセルク製作委員会

アニメージュプラス編集部

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