• 【東京国際映画祭2023】世界の最先端に触れる「アニメーション部門」注目の12作
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2023.10.16

【東京国際映画祭2023】世界の最先端に触れる「アニメーション部門」注目の12作

サラ・ヴァロンのグラフィック・ノベルをアニメ化した上映作品『ロボット・ドリームズ』 (C)2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL 

日本最大の映画の祭典である「第36回東京国際映画祭(TIFF)2023」が10月23日よりいよいよ開幕される。アニメーション部門は今年よりリニューアルされ、コンセプトも新たに再スタート。プログラミングアドバイザーとして関わるアニメ評論家・藤津亮太さんによる見どころ紹介と共に、その魅力を紹介していこう。

世界中から多くの話題作が集まり上映されるTIFF、その大きな柱のひとつとなっていたアニメーション部門。昨年までの「ジャパニーズ・アニメーション部門」は特撮作品なども含めた日本作品のみの選定となっていたが、今年からは海外作品も加わってアニメオンリーのセレクションが展開されることに。

まずひとつめの柱は「ビジョンの交差点」と題した最新作セレクション。2023年の海外作品と国内の最新作、併せて9作品が上映される。
海外作品は以下の5作品。

■『アートカレッジ1994』(リウ・ジエン監督/中国)
「1994年を舞台に描かれる美大生たちの青春群像。日本のアニメともテーマやセンスが親しくて、興味深いです」(藤津)
(C)NEZHA BROS. PICTURES COMPANY LIMITED BEIJING MODERN SKY CULTURE DEVELOPMENT CO,LTD

■『リンダはチキンが食べたい!』(キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック監督/フランス)
「生き生きとしたドローイングでフランスの親子のドタバタとした出来事が描かれます。ユーモアを織り交ぜた語り口が魅力です。前作『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』ともまた異なる魅力があります」(藤津)
(C)2023 Dolce Vita Films, Miyu Productions, Palosanto Films, France 3 Cinéma

■『深海レストラン』(ティエン・シャオポン監督/中国)
「孤独な少女が深海にあるレストランに迷い込むというファンタジーの王道。前作『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』が話題を集めたティエン・シャオポン監督の最新作ですが、今度は “笑って泣ける” 作品です」(藤津)
(C) 2023 October Media All RightsReserved

■『ロボット・ドリームズ』(パブロ・ベルヘル監督/スペイン・フランス ※記事メイン写真)
「かわいらしいキャラクターで、セリフなしで描かれる人生の悲喜こもごも。子供ならキャラクターに魅了され、大人なら人生の奥行きを感じてぐっとくるはず」(藤津)

■『トニーとシェリーと魔法の光』(フィリップ・ポシヴァチュ監督/チェコ共和国・スロバキア・ハンガリー)
「ストップモーションアニメの作品です。子供がそれぞれ抱えている問題と、ファンタジックな謎解きが見事に組み合わさった作品です」(藤津)
(C)2023 nutprodukcia. Všetky práva vyhradené. Webdizajn Malina Studio.

『トニーとシェリーと魔法の光』がアジア・プレミア、残る4作がジャパン・プレミアの上映となり、ストーリー・手法も含めて多彩なラインナップを楽しむことができる。

アニメージュプラス編集部

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