『運命の業火』は、キラ、アスランを倒すまでの力を得る一方で、徐々に自分自身を見失っていくシンの姿が鮮烈に描かれていく。自分に自信を与えてくれるデュランダル、そして信頼する仲間であるレイの巧みな言葉に導かれるまま、シンは新機体デスティニーガンダムと共にザフトのエースとして台頭することになる。しかし、それは本当に彼自身が望んだ「平和の道」なのだろうか?
そんなシンの前に、新たな力を得たキラとアスランが再び立ちはだかる。シンが選んだものとは違う、眩しい希望の道を指し示すために――。
そして本作は、次々と新機体が登場するMSバトルも大きな見どころとなっている。
まず地球連合軍の新機体・デストロイは、通常MSの約3倍近い全長となる巨大可変MS。ステラの搭乗するデストロイが、多数のビーム砲門による全周囲砲撃によって鬼神のような佇まいで都市を破壊しつくし、その禍々しい存在感をアピールする。その凄まじい破壊力がインパルスガンダムやフリーダムを圧倒する様は必見だ。
続いて、怒りに満ちたインパルスがフリーダムに挑む壮絶バトルも注目だ。スピードと重量感は勿論のこと、あらゆる装備を使った末に「肉を斬らせて骨を断つ」を地で行く戦法が繰り広げられ、まさに手に汗握る名勝負として表現されている。
その後、ザフト特務隊のFAITHとなったシンとレイに与えられた特別な機体が、デスティニーガンダムとレジェンドガンダムだ。この2機はザフトの旗印に相応しい力を誇るMSとしてシリーズ後半のバトルの花形として活躍していく。
一方、キラとアスランにもラクスによって新たな力が授けられる。キラが搭乗するストライクフリーダムガンダムは、背中の翼に搭載された8基のスーパードラグーンシステムなど遠距離攻撃に圧倒的な優位性を持つ最新鋭の機体。アスランにもたらされた中・近距離戦闘に長けたインフィニットジャスティスガンダムと共に、これまた圧倒的なパワーを戦場で発揮していく。
さらにまたしても戦場となるオーブでは、亡き父ウズミ・ナラ・アスハがカガリ・ユラ・アスハに遺した黄金のMSアカツキ、そしてクライン派が開発した新型MSドムトルーパーなどが次々に登場、壮絶にして爽快な戦闘が次々に繰り広げられていくのだ。
戦うことでしかつかみ取れない未来があるならば、シン、アスラン、キラたちは迷い傷つきながらそこを目指す。拡大する「運命の業火」の中、『SEED DESTINY』の物語はいよいよクライマックスを迎える――!
>>>シン、アスラン、キラたちの戦いから目が離せない!『運命の業火』場面カットを見る(写真20点)(C)創通・サンライズ