• 【上杉柊平×西村拓哉インタビュー】役柄と一緒に縮まっていった「二人の距離」<ワンルームエンジェル>
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2023.11.17

【上杉柊平×西村拓哉インタビュー】役柄と一緒に縮まっていった「二人の距離」<ワンルームエンジェル>

(C)「ワンルームエンジェル」製作委員会・MBS

趣味なし、友人なし、恋人なし。生きる価値、なし。惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(上杉柊平)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」(西村拓哉)を見た。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して、帰宅してみると、そこにはあの時の天使が。ヤカラ男&天使の不思議な同居生活が今始まる――!

「このマンガがすごい!」選出の感涙作『ワンルームエンジェル』が、待望の実写ドラマ化! 10月19日(木)よりMBSドラマシャワー枠にて好評放送中だ。今回は、W主演を務める上杉柊平さんと西村拓哉さんに、撮影の裏話やお互いの意外な一面を語っていただいた。

【幸紀がどのように変化するのかが、この作品の一番のポイント】

――ご自身が演じる役どころをどのように捉えて演じられましたか?

上杉 作品の冒頭では、幸紀は生きる意味を失っていて「死んだってよかった」という感覚でいます。ただ、自分から死にたいと思っているわけではないので、そこが天志との違いだと思います。

幸紀は、自分が誰かに影響を与えられるような人間だと思っていませんでしたが、天使との出会いによって少しずつ変化していくところが、この役どころの魅力だと思いますし、幸紀がどのように変化するのかが、この作品の一番のポイントになってくると思っています。

――西村さんはいかがでしたか?

西村 役柄だけ見ると、僕が受け手だと思われがちなのですが、この作品は天使が幸紀にキーワードとなる台詞を言って、幸紀がそれを受けるというシーンがすごく多いです。そこは監督さんも大事にされていたところで、幸紀が満たされる台詞を僕が言う時、カメラ目線の映像が多かったので「ここはキュンとするポイントなんだな」と考えながらお芝居しました。

あと、天使は記憶がなくなっているので、自分の自殺した過去を知らなくて、でも幸紀は知っていて。自分のことは自分が一番分かっていると思いがちですが、実は自分の知らないことでもパートナーは気付いているという描写もたくさんあると感じました。

【今のような関係性になれていたから、最後に笑い合えた】

――年齢の離れているお二人ですが、どのようにコミュニケーションをとっていましたか?

上杉 僕は基本的に無口で、あまりよく喋るタイプではないのですが、西村くんがけっこう話しかけてくれて。日常会話をサラッとしてくれるから、僕はそれにすごく助けられていました。「もしかしたら気を遣わせているのかもしれないな」と思っていましたね。

西村 柊平くんとは、楽屋でお互い無言でお弁当を食べていたり、スマホをいじっていたりする時もあれば、僕がボケて柊平くんがツッコんでくれる時もあったり、日によって様々で。自然に過ごすことができました。

上杉 無言の30分とかあっても、全然嫌な感じじゃなかったです。

西村 幸紀と天使と同じように、僕たちもだんだんと距離が縮まっていきました。最後の撮影が二人で笑い合うシーンだったのですが、柊平くんと僕の関係性が今のようになれていたからこそ、最後に笑い合えたのかなと。あのシーンを初日に撮ると言われていたら無理だったと思います。

上杉 確かにあのシーンは最後じゃなきゃ無理だったね。あれができたということは、それだけ距離が近くなっていたのだろうと思います。

――役柄とリンクしながら、距離が縮まっていったんですね。

西村 だからこそ、仲良くなった状態で第5話のシーンを撮影したあとに、戻って第2話のシーンを撮影するような時は苦戦しました。「第2話の時、どんな感じでしたっけ?」と二人で話しながら進めましたね。

上杉 難しかったよね。でも、それって言語化できないような微妙な関係性だったりするので、どうにか思い出しながら撮影していました。

寺林 沙樹

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