【上杉柊平×西村拓哉インタビュー】役柄と一緒に縮まっていった「二人の距離」＜ワンルームエンジェル＞

【西村くんは、ちゃんと地に足の着いたしっかりした大人】

――撮影していく中で気付いた相手の意外な一面があれば教えてください。

西村　柊平くんはストイックで完璧な方だと思っていたのですが、出会って2日目くらいに「もう台詞覚えられな～い」と寝転んでいたのは意外でした（笑）。現場では僕が一番年下で「足を引っ張れないな」とどこかプレッシャーに感じていたところがあったのですが、そんな柊平くんを見て少し気が楽になったというか、「そんなに焦らなくてもいいのかな」と思えました。

上杉　っていう気遣いだから（笑）。「僕も覚えていないから、そんなに必死にならなくてもいいんだよ」っていう。本当は全部覚えているんだけど（笑）。

西村　いや、本当にちょっと覚えてないんですよ（笑）。

上杉　（笑）。語尾とかちょっと違うんだよね（笑）。

――では、上杉さんから見た西村さんの意外な一面は？

上杉　僕は、西村くんのビジュアルや普段のアイドルとしての活動から、もっとファンタジーな人なのかなと思っていたのですが、ちゃんと地に足の着いたしっかりした大人でした。置かれている環境だけ見たら変わっていってもおかしくないし、世間と離れていってもおかしくない職業のはずなのですが、ちゃんと社会との整合性みたいなものを持ち合わせていて、その上で自分の仕事を理解しているというのが「すごいな」と思いました。

――いつ頃そうだと気付いたんですか？

上杉　撮影の中盤～終盤あたりですね。いろいろ話していくうちに「あれ、自分と同じところがたくさんあるぞ」と気付いて。

もちろん日常生活でやれないこともたくさんあるだろうし、僕とは違う悩みもたくさんあるのだと思うのですが、それを分かった上で仕事に向き合っているというのが、本当にすごいと思います。僕が20歳のときはこの仕事をしていなかったですし、こんなにしっかりしていなかったと思うので、いい意味で意外でした。

【幸紀と天使、一人きりのシーンに注目を】

――お互いの「ここは見どころだな」と思うところを教えてください。

上杉　天使は第1話から第6話まで一貫した姿勢があるのですが、その中でも少しずつ心境の変化があって、それがすごく細かく丁寧に表現されているので、そこは見どころだと思います。天使のふとしたときに見せる表情は監督もこだわって撮っていたので、そういった表情は第1話と第6話で見比べると全然違うのではないかと。

あと、基本的に二人のシーンが多いのですが、一人で撮影したシーンもあって、そこはお互いに大変だったシーンでもあると思うので、注目していただきたいです。二人で居たら見られない表情が見どころだと思います。

西村　第6話の幸紀一人のシーンはかっこいいとお聞きしたので、僕も楽しみにしています。

あとは、天使が幸紀をイジったり冗談を言ったりするシーンがあるのですが、その時に出るふとした幸紀の表情が、僕が柊平くんをイジった時に見せる「お前～！」みたいな素の顔になっていることがあって（笑）。

上杉　上杉が出ちゃってる（笑）？

西村　（笑）。1話に1回くらい、そんな表情も見ることができるので、そこも楽しんでいただけたらなと思います。

＞＞＞二人の関係性がエモすぎ！ 場面カットすべて見る！（写真8点）