• 【ClariS】隠された魅力がオープンになっていく最高のライブをレポート!
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2024.01.10

【ClariS】隠された魅力がオープンになっていく最高のライブをレポート!

【ClariS】隠された魅力がオープンになっていく最高のライブをレポート!

最新シングル『ふぉりら』を引っ提げたClariSのライブ『ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~』が、東京・Zepp DiverCityで全3公演を開催。ファイナルとなった25日夜の部では、楽器演奏やカバーメドレーなどを含む全21曲を披露し、達成感と共に今年のワンマンライブを締めくくった。

今回のライブは“恋”にまつわる楽曲が多く選曲された印象で、前半は恋のトキメキを感じさせるような明るい楽曲、後半は世界観あふれる様々な恋のかたちを歌った楽曲。衣装も前半は暖色系、後半は寒色系と分かれており、これはシングル『ふぉりら』の初回盤と通常盤のジャケットの色合いともマッチ。そもそも『ふぉりら』は1枚で様々な恋のかたちをテーマにしているとインタビューでも語っており、『ふぉりら』のテーマと世界観を、丸ごとひとつのライブに見立てたような内容になった。

2人の〈ワン・ツー〉というカウントと、ClariSバンドの軽快な演奏による「ナイショの話」で始まったライブ。ライブタイトルの「Arcanum」はタロットカードの「隠されてたもの」という意味に由来するほか、「秘密・内緒」などの意味がある。これから2人のどんな“ナイショ”が明かされていくのか楽しみになるオープニングだ。続いて「ヒトリゴト」、前回のシングル「コイセカイ」と、ClariSらしい可愛らしさあふれる楽曲を次々と繰り出し、2人で手を合わせるなど“2人感”のある振り付けで魅せたほか、観客と掛け合いを繰り広げて会場には早くも熱い一体感が広がった。

そして4曲目には『ふぉりら』収録曲「君色」初披露。スイングしたリズムに乗せて、恋のドキドキとワクワクをチャーミングに歌い上げた2人。続いて、背中合わせで歌った「irony」。会場が〈La la la…〉と歌う声で1つになった「nexus」。「blossom」では2人もペンライトを振りながら歌い、会場一面にパステルピンクとパステルグリーンの淡い光が広がった。そして、美しいピアノをメインにしたサウンドと共に、揺れ動く恋心を儚げに歌った「treasure」で、会場をしっとりとした空気で包み込んだ。

このライブでは、タイトルの「Arcanum」にちなんで、秘密裏に練習を重ねてきた楽器演奏にもチャレンジ。まずはカレンのギターに合わせてクララが「忘れてもいいよ」を歌った。小学生の時クララとカレンはバンドを組んでいて、カレンがギター、クララがボーカルだったとのこと。ギターはカレンの私物で、猫の絵がついたお気に入りのストラップは、高校生の時に両親が買ってくれたものだそう。そんな思い出が詰まったギターを、バンドと息を合わせて静かにつま弾いたカレン。そこにクララの切ない歌声が重なり、まるで夜の海で星空を観ているような世界観が広がり、胸がキュッと締め付けられる思いになった。続いてクララのピアノに合わせて、カレンが「カイト」を歌う。白と水色のペンライトが青空のように広がる会場に、観客の手拍子が鳴り響いた同曲。寄り添うように、クララの方を観て歌ったカレン。見つめ合う2人の優しい気持ちが、歌と演奏からもはっきりと伝わってきた。

アニメージュプラス編集部

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