• 【海ノ民話】今年もアニメーション作品の上映会が開催!
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2024.04.05

【海ノ民話】今年もアニメーション作品の上映会が開催!

▲(左から)四宮豪さん、沼田心之介監督、冨田泰代さん、阿部敦さん。

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として一般社団法人日本昔ばなし協会が推進する「海ノ民話のまちプロジェクト」では、日本各地に伝わる海にまつわる民話を、2018年のスタートから2022年までの5年間で実に42本もアニメ化してきた。
そして、2023年に新たに制作された25本の「海ノ民話アニメーション」を上映し、アニメ監督&声優のトークショーなども盛り上げにひと役買った上映会が、3月24日(日)に東京・文藝春秋ホールで開催された。

●次世代に語り継ぐ生活の知恵や教訓
「海と日本プロジェクト」が掲げるスローガンは、“次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人がつながる” というもの。その理念に基づいて制作された「海ノ民話」アニメーションは、民話の語り手が少なくなった現代において、日本人が連綿と受け継いできた自然との調和や、そこから得られる知恵や教訓などを、次代を担う子どもたちに伝える役割を担っていると言えるだろう。

上映会では、2023年に制作された「海ノ民話」アニメーション25本を2部に分けて上映するとともに、日本昔ばなし協会の代表理事でもある監督の沼田心之介氏、全作品でアフレコを担当している声優の冨田泰代さん、四宮豪さんに加え、声優の阿部敦さんも登壇した。また、四宮さんと冨田さんによる生アフレコに加え、来場した子どもたちの中から希望者を募ってのアフレコ体験も行われた。

▲生アフレコを披露する四宮豪さんと冨田泰代さん。多種多様なキャラクターを2人で演じ分ける。

▲来場者の小学生たちが阿部敦さんとともにアフレコに挑戦!

●各地で商品開発など町おこしにも活用
6年間で合計67作品もの「海ノ民話」アニメーションが制作されてきており、その制作過程では実際に現地で取材を重ねてきたこともあって、様々な有機的なつながりが生まれ、作品を活かした商品開発など活用例もどんどん増えてきている。
上映会会場の入口には、そうした中から生まれた「海ノ民話」アニメーションとコラボした各地の名産品が展示されていた。

▲これまでに「海ノ民話」アニメーションとコラボした各地の名産品の数々。

また、実際に制作に使用された台本や絵コンテ、原画なども展示され、来場者が見入っていたほか、今年1月に起きた能登半島地震に対する支援を表明するパネルには石川県七尾市を舞台とする『蛸神さま』の場面写真が使用され、関係者による激励の言葉を記した色紙も添えられていた。

▲『かんだ蟹』(青森県 外ヶ浜町)をピックアップして絵コンテや原画を展示。

▲能登半島地震で被災した石川県七尾市を舞台にした『蛸神さま』を制作した縁もあり、お見舞いと応援のメッセージが贈られていた。

今年でスタートから7年目を迎え、いよいよ合計100作品の大台も見えてきた「海ノ民話のまちプロジェクト」。海に囲まれた海洋国家である日本人の心に確かに息づいている海との関わりを未来に伝えていくという営みは、各地方や地域の文化振興、町づくりなど、様々な側面での影響が大きく、ますます注目が高まっていくだろう。そうした観点を抜きにしても、沼田監督をはじめ『まんが日本昔ばなし』の流れを汲む実力派スタッフが手がける「海ノ民話」アニメーションそのものの魅力も格別なものなので、興味を持った方はぜひ観てみてほしい。自分の出身地方の作品から観たり、キャラクターや絵柄が好みの作品から観たり、様々な楽しみ方ができるはずだ。

>>>生アフレコの様子や展示、名産品を見る(写真8点)

(C)2018-2023 一般社団法人日本昔ばなし協会

アニメージュプラス編集部

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