• 【黒執事 -寄宿学校編-】「P4」キャストが語る作品の魅力と小野大輔&坂本真綾の演技
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2024.04.21

【黒執事 -寄宿学校編-】「P4」キャストが語る作品の魅力と小野大輔&坂本真綾の演技

(左から)エドガー・レドモンド役/渡部俊樹さん、ロレンス・ブルーアー役/ 榎木淳弥さん、ハーマン・グリーンヒル役/武内駿輔さん、グレゴリー・バイオレット役/橘 龍丸さん 撮影/大山雅夫


――「P4」として4人でセリフを揃えるシーンもありましたが、収録の際には苦労もあったのでは?

武内 全然タイミングが揃わなくて大変でした。色々と試したけど最後まで方法論が確立できないままでしたね(苦笑)。

 各々演じるキャラクターの個性が強すぎたからね。高らかに喋るエドガーみたいなキャラもいれば、ボソボソ喋るバイオレットみたいなキャラもいる。各々に役を演じながら、同時にタイミングまで合わせるのは本当に難しかった。

武内 僕ら4人の仲が良すぎたのもいけなかったと思うんですよ。そのせいでお互いに譲り合ってしまい、結果的に揃わなくなった。誰かが剛腕で引っ張って、他の人がそれに追随する形だったらもっと上手くいったかも。

榎木 譲り合いが原因で上手くいかなかったのは確実にありましたね。この4人は世代も近かったこともあり、常にワキャワキャしていましたから。

――演じていく中で見えてきたキャラクターの一面はありましたか?

 バイオレットは最初人間嫌いのキャラクターだと思っていたんですが、演じていくうちにそうでもないことに気付かされました。彼は気楽に接せる人間を限定しているだけで、身近に寄ると温かい一面を見せてくれるんですよね。それが分かってからは、演じ方にも遊びが作れるようになったと思います。

榎木 ブルーアーは最初もっと硬い人間だと思っていましたが、物語が進むにつれて徐々に愛嬌が見えてきました。途中家族との交流も描かれるのですが、そこでは温かい一面も覗かせてくれて、それを見ながら思っていたよりも普通の青年なんだと理解しました。

武内 「P4」のみんなは初登場時、監督生ということもあり特別な存在に見えたのですが、徐々に普通の青年っぽさを感じられるようになりました。本当は等身大の青年で、むしろ監督生の姿こそが背伸びしたものだ、ということが徐々にわかってきます。

渡部 エドガーにもその一面を強く感じましたね。クリケット大会の際に親族と話している時の彼は、どこにでもいる普通の青年なんですよね。高貴な面は、あくまで彼の演じている姿だと思いました。

――映像で観るのが楽しみなシーンはありますか。

渡部 僕はお茶会のシーンが楽しみですね。そこは原作の雰囲気も素敵だったので、映像になった時どう演出されるかに注目したいです。

武内 作中に「P4しか立ち入れない芝生」が登場しますが、アニメでどのように描かれているのか、楽しみにしています。加えて、教室内の閉鎖感と屋外の開放感をどう描き分けているかも気になります。

 クリケットのシーンが楽しみですね。全体を通してシリアスな本作ですが、あそこだけ飛び抜けてコミカルな印象に変わる。そのメリハリを映像でどう表現されるか気になりますから。

榎木 僕は4人の初登場シーンです。原作でもインパクトのあるシーンで、本作が持つ独特の空気感を感じられる部分だと思っていますので、それをどう映像にするのか注目したいです。

――小野大輔さんと坂本真綾さんの演技はいかがでしたか?

渡部 これまでの放送で拝見してきたお二人の掛け合いを、今回生で見られたのは純粋に嬉しかったです。と同時に、その演技が時を経てさらに進化していることに感激しました。

 シエルとセバスチャンは内心、お互いを信頼しあっているじゃないですか。それがお二人の演技から感じられたのもすごく印象的でしたね。

武内 他現場でも度々ご一緒しているにも関わらず、今作での小野さんと坂本さんはこれまでにない表情を見せてくださいました。特に坂本さんは普段と大きく違っていて、普段は凛とした印象なのですが、今作では全霊を込めて攻めた演技をしていたように感じました。

榎木 武内くんの話した印象は僕も感じられました。坂本さんはこれまで長くシエルを演じているので、リラックスして現場に臨んでいると思っていたんですよ。なのに現場でお会いした坂本さんは、普段見られない緊張感をまとっていました。本シリーズがここまでやってこられた要因の一つは、そんな坂本さんの姿勢にあるんじゃないかと思いました。

武内 とはいえ、他人に対して厳しい感じでもないんです。収録現場自体はすごく朗らかなのですが、坂本さんは自分自身と必死に向き合われている感じでした。

――では最後に、ご自身がもしウェストン校の寮に入るとしたら、どこを選びますか。

渡部 やっぱり「深紅の狐(スカーレット・フォックス)」ですね! どうせ入学するなら赤を基調としたあの制服を身につけたい!

榎木 僕は「翡翠の獅子(グリーン・ライオン)」かな。高貴な身分ではないし勉強も苦手で、一芸に秀でている自信もないし……。

武内 やはり僕も「翡翠の獅子」。演技力を評価してくれるなら「紫黒の狼(ヴァイオレット・ウルフ)」もアリかもしれないけれど。

 僕も同じく「翡翠の獅子」です。健康的な生活が送れそうですよね。「深紅の狐」は疲れそうなので、ちょっと……。

渡部 寂しい! みんな「深紅の狐」に来てよ!

一同 (笑)。

>>>華麗なる「P4」メンバー&キャスト4人の撮りおろしカットを見る(写真10点)

(C)Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler

アニメージュプラス編集部

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